ロジェ・デュブイは、新作「エクスカリバー スパイダー フライバック クロノグラフ」を発売した。
スーパーカーのエンジニアリングに用いられる最先端技術から影響を受けたこの独創性極めるタイムピースは、2つの特許出願中の先鋭技術が駆使された新しいフライバック クロノグラフキャリバーを搭載したので、詳細をお伝えしよう。
伝統的なクラフトマンシップと現代的なイノベーションがシームレスに融合された一本
新作RD780キャリバーは ロジェ・デュブイの挑戦への燃えたぎる情熱を駆動力として誕生した。
クロノグラフ作動中、タイマーを瞬時に再起動するフライバック機能を始めとし、この精妙なクロノグラフは伝統的なサヴォアフェール(熟練された匠の仕事)の基準をはるかに上回る逸品だ。
合理化されたモジュール式アプローチは採用せず、クロノグラフ・コンプリケーションをムーブメントに完全統合するために、ゼロから構築して周囲の中央に配した。先端技術を駆使したこの設計は、キャリバー全体で時刻表示と計測を同時に実現する。
6時位置に配されているのはコラムホイール。愛好家やコレクターにとって、この伝統的で複雑なコンポーネントは、技術的価値の紛れもない証だ。
視覚美も極めるロジェ・デュブイでは、複雑な形状を精巧に機械加工するにとどまらず、コラムホイールを正面から視覚的に捉えられるメソッドを開発、クロノグラフ操作時にその美しさを際立たせる位置に配した。
追随を許さないクラフトマンシップは、キャリバーの垂直クラッチの採用にも見て取れる。水平クラッチと比較し、クロノグラフを始動する際の精確さで高い評価を得ている垂直クラッチは、測定開始時の針飛びを許さず、重要な瞬間の精度を高めている。
スケルトン仕様のケースバックから覗く、スポーツカーのギアシステムを想起させるこの構造は、モータースポーツ界とメゾンとの確固なつながりを呼び起こす。
革新的なセカンドブレーキシステム (SBS) をクラッチに装備することで、揺らぎを大幅に軽減し、クロノグラフ秒針にさらなる安定性をもたらしている。
鋭敏。信頼性。驚異的な反応性。ロジェ・デュブイの特許出願中のクロノグラフ・ブレーキコンセプトは、着用者のみに明かされる極上技術だ。
さらに、ムーブメントの3時位置には120°回転式ミニッツカウンター (RMC) を配し、その斬新なアイソトキサル(辺推移的)形状と相まり、精度へのこだわりとメゾンの遊び心の融合を表現している。
モノヴォーテックス コンセプトを採用したタイムピースと同様、クロノグラフのミニッツカウンターには特許出願中の0、1、2を表示する三連針を搭載、右側の0~9の数字の上を正確に回転する。
RMCの適時動作はクロノグラフの作動中に確認でき、視覚的な喜びをもたらす斬新なデザインに加え、視認性にも優れている。
現代のライフスタイルをサポートする高性能パフォーマンス
パワーリザーブが72時間の満時に達すると、キャリバーは衝撃、重力、磁気など現代の課題へとギアをシフトした。
9時位置に12°傾斜して配したバランスホイールの慣性レベルはトゥールビヨンと同基準の安定性を提供し、日常的な衝撃への耐性、そしてメゾンが長年取り組んできた重力の影響を低減し、強力な耐性を保証している。
また、ダイヤモンドコーティング仕上げのシリコン製ガンギ車を、ダイヤモンドコーティング仕上げのシリコン製パレットストーンと組み合わせることで、優れた耐磁性も保証している。
RD780は、絶対的な高性能と卓越した技術性を保証する、ジュネーブシール認証を取得している。
選ばれしメゾンのみが取得できる最高品質の証を有するこのキャリバーには、製造プロセスを隠すために手作業による装飾が施され、高級時計製造における圧倒的地位を不動のものとしている。
キャリバーの卓越した高性能に劣らず、このタイムピースは直径45mmのダイナミックな外観でも強烈なインパクトを放つ。
桁外れに加速するケースには独特の軽量カーボンを使用、シャープなラインと特徴的なノッチが完璧に組み合わされ、エクスカリバー スパイダーコレクションのシグネチャーであるシンメトリーデザインを余すことなく表現。
また、その流線的なラインでスピードが持つ敏速性を体現している。スケルトン仕上げのプッシャーに加え、ダイヤルを囲むセラミック製ベゼルは優れた耐傷性と時間が経っても変色しにくい性質も備えている。
スーパーカーのブレーキなど、敏感で重要とされるコンポーネントに多く採用されているカーボンとセラミックの混合素材が、モータースポーツへ捧げるトリビュートを表現している。
ロジェ・デュブイのシグネチャーコード、シャープなラインが際立てられた5本アーム装備のローターの形状は、スーパーカーのホイールのリムさながらの様相で、モータースポーツとメゾンの強いつながりに刻印を打つデザインとなっている。
最後に、エクスカリバー スパイダー フライバック クロノグラフが鎮座するストラップに目を向けると、そこにも圧倒的なインパクトが見て取れる。
さらなるボリュームを追加するため、ノッチが施されたラバー製ブラックストラップの内側には 軋んだタイヤ痕を想起させる独特のパターンが施され、さらにはスピードを求めるエクスクルーシブなメンバーのユーザビリティを考慮し、数秒でストラップを交換できるクイックリリースシステムを採用。シーンに合わせて付け替えられる多様性も高めている。
関連情報:https://www.rogerdubuis.com/jp-ja/excalibur-spider-flyback-chronograph
構成/Ara