難関国家資格の一つとして知られる公認会計士。厳しい試験に合格すれば、確かな収入が見込めることから人気を集めるが、実際のところ、公認会計士の有資格者はどれくらいの年収を求め、また、どんな職種を希望しているのだろうか?
MS-Japanはこのほど、「公認会計士の転職市場2023」を発表した。本調査は、2022年1月~2022年12月の間のMS Careerが提供する人材紹介サービス「MS Agent」登録者データから、公認会計士の転職活動についてまとめたものだ。
公認会計士は、平均年収824.4万で転職
公認会計士の転職決定者の決定年収は、平均が824.4万円、中央値が790万円で、一番人数の多かった層は「700~999万円」で約半数を占める結果となった。
決定業種別では、インハウス決定者の平均が857.2万円、中央値が805.7万円、監査法人決定者の平均が684.1万円、中央値が654.8万円となった。
転職に成功した公認会計士の平均年齢は40.9歳
転職に成功した公認会計士の平均年齢は40.9歳で、最も多かったのは30代で全体の46%と半数近くを占める結果となった。
一方で、20代で転職を決めた割合が13%にとどまり、ある程度経験を積んだほうが転職成功しやすい傾向にあるようだ。
全体の4分の1以上が「経理・財務」職を希望
希望職種は、「経理・財務」が最も多く全体の4分の1以上を占めており、そのあとに割合が大きい順に「会計事務所・監査法人」「経営企画・内部監査」「コンサルティングファーム」「役員・その他」と続いた。
事業会社への転職を志望する公認会計士が多いことがわかる結果となった。
<調査概要>
対象者
転職希望者:2022年1月~12月間に、人材紹介サービス「MS Agent」へ登録した、公認会計士への転職希望者
転職決定者:
2022年1月~12月間に、人材紹介サービス「MS Agent」で、公認会計士への転職が決定した方
構成/こじへい