夏のボーナスが支給された医師は3割、気になる金額は？

猛暑が続く今年の夏は、約4年ぶりの“行動制限のないノーマスクの夏”となる。限られた医療機関でのみ可能であった新型コロナウイルス感染症の受診も、幅広い医療機関において可能になり、引き続き多忙を極める医師だが、今年は医師にとってどのような夏になるのだろうか。

そこでエムステージはこのほど、同社が運営する「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」の登録医師のうち516名を対象に「夏休み・ボーナス事情」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。

約7割の医師が夏休みを取得

多忙を極める医師の夏休みの取得状況について、「既に夏休みを取った」医師は1.7%、「夏休みを取る予定」の医師は70.3%となり、約7割の医師が夏休みを取得する結果となった。

夏休みに外出、昨年より3割増加

約4年ぶりの行動制限のない夏となる今年「外出する予定（外出した）」の医師は、昨年から3割ほど増加し89.0%となった。反対に、約1割の医師が「引き続き外出はできるだけ避ける予定（避けた）」という結果になった。

医師の夏休み、宿泊ありの国内旅行がトップに

「外出する予定（外出した）」の医師の具体的な過ごし方は「国内旅行（宿泊あり）」（180）という回答が最も多く、次いで「公園や買い物など、近所で過ごす」（59）、「帰省（宿泊あり）」（52）、「海外旅行」（40）、「国内観光（日帰り）」（34）という結果になった。

今年の夏休みの過ごし方に対するコメントでは、「旅行目的は城巡りで、屋外での散策がメインです。また、感染予防のため、目的地までの移動も乗用車です。」など、外出しながらも、随所でコロナ予防を意識しているコメントがみられた。

●今年の夏休みの過ごし方に関するコメント
・コロナもだいぶ収まってきたため、今年は行きたいところに行きたいなと思っています。
（30代／循環器内科／勤務医［大学病院以外の病院］）
・昨年までよりも行動範囲が広がります。（60代／耳鼻いんこう科／勤務医［診療所・クリニック］）
・旅行目的は城巡りで、屋外での散策がメインです。また、感染予防のため、目的地までの移動も乗用車です。
（50代／一般外科／勤務医［大学病院以外の病院］）
・混雑する場所に行く場合は、未だになんとなく行き先を言いづらいです。
（30代／精神科／勤務医［大学病院以外の病院］）

約半数の医師がコロナ禍以前のように外出

コロナ5類移行による「夏休みの過ごし方」への影響について、49.2%の医師が「コロナ禍以前のように外出する」と回答。46.5%の医師が「必要に応じて制限や自粛を継続しながら外出する」と回答した。

●「コロナ禍以前のように外出する」と回答した理由
・社会生活をもとに戻すことも重要です。（30代／循環器内科／勤務医［大学病院以外の病院］）

●「必要に応じた制限や自粛を継続しながら外出する」と回答した理由
・現在、コロナ感染者が徐々に増えてきているため。（60代／一般内科／勤務医［非常勤のみ］）
・医療者として感染に十分留意すべきだと思います。（40代／救急科／フリーランス）
・感染による病院の対応が変わらないため。（50代／一般外科／勤務医（大学病院以外の病院））