『連載初! ガス台の火を使う時がやってきた!』
ここでお茶碗に超軽く一杯分のパン粉を、鍋でもフライパンでもいいから煎ります。火にかけてない鍋にパン粉をドサッと入れてから、鍋をガス台に置いて火を付ける。
あ~この連載でガス台使うのって今回が初めてだなァ~。それはともかく、鍋を火にかけている間は、常に鍋を揺すって鍋の中でパン粉を踊らせながら煎る。火の強さは弱くていいんだけど、鍋を揺するには、鍋を五徳(ガス台の鍋を置く台みたいなヤツな)から上の方に離さなきゃいけないんで、火力としては中火くらい。
ちなみにガス台の弱火・中火・強火ってどのくらいのこというの? って人がいるんだけど、鍋をを五徳に置いた時、火の先端が鍋に触れない程度の火力が弱火。火の先端が鍋の底に触れるくらいが中火。火が鍋底を舐めるような状態になっているのが強火なんで、覚えておくように。
鍋を揺すりながらパン粉を煎っていくと、徐々にパン粉が薄いキツネ色になるんで、その時点で火を止める。火を止めても鍋は揺すり続け鍋の余熱でさらにパン粉に熱を加えると調度いい感じの煎ったパン粉ができあがる。だいたい火をつけてから火を止めるまで3~4分ですかね。
↑これはもうパン粉が完全に煎られた状態の色。これより二歩手前くらいの薄さのキツネ色になったら火を止めるように。鍋は揺すり続けないと、すぐにパン粉が鍋にこびりついて焦げるんで、揺するのだけはおろそかにしないように。
さぁ~あとは盛り付け! 煎ったパン粉の半分くらいを皿に平べったくに盛る。あ! どうせなら皿も冷凍庫で冷やしておくといい。豆腐を冷凍庫に入れる時に一緒に入れて。続いて冷凍庫で冷やしておいた豆腐をその上にマヤ文明の階段式ピラミッドを意識して積み重ねて行く。
その豆腐ピラミッドの上に、煎ったパン粉の残りザ~ッとぶっかける。で、その上にこれまた冷やしてあった、ミジン切りのピーマンの入った醤油ダレをザ~ッと4分の3くらいかける。なんで4分の1だけ残しておくかというと、食べてるうちに、下の方の豆腐がタレ不足状態になってることがあるんで、そんな時に改めてピーマン醤油ダレをかけられるように残しておくのだ。
以上で完成! 文章じゃ完成図がどんなんなってるかわからないでしょうが、完成図はこんな感じです!
↑10分くらいで完成しちゃう料理なんだけど、それにしては今回、見た目からしてちょっと洒落てないか?
生のピーマンが大量に入ってるんで「苦くない?」と思う人もいるだろうが、なぜか苦みはゼロで、むしろピーマンの甘さとスッとした清涼感だけが前面に出てきて、バクバクいける味!
これをキリン『氷結・無糖 レモン』を一口呑んでは、スプーンで大胆にすくってかぶりつく!
そしてまた呑む。続けてくう。そして呑む、喰う、呑む、喰う、呑む喰う呑む喰う呑む喰う……どちかがなくなるまで止まらない、最高の夏をお過ごしあれ~!!
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。