ダイソーを運営する(株)大創産業が、2021年にスタートした「Standard Products by DAISO」。「スタンダードプロダクツ」「スタプロ」と呼ばれることが多い。
「ちょっといいのが、ずっといい。」をコンセプトとした新業態で、日本各地ですでに70店あまりを展開している。取り扱う商品は生活雑貨全般で、数百円の価格帯がメイン。落ち着いた雰囲気の店内と、モノトーンの商品パッケージなど、「らしからぬ」イメージが好評でファンも多い。
今回は、ここで人気の製品であるスピーカー2種を紹介しよう。
ミニマルなデザインの「Bluetoothスピーカー2 円筒型 SP」
背の低い円筒形の本体に、すっぽりと1つのスピーカーが収まったコンパクトなデザイン。製品名のとおり、スマホやパソコンとBluetooth接続するスピーカーだ。
余計な装飾を排し、本体下部の目立たない箇所に音量調整などのボタンが備わっている。ここには、microSDカードやUSBメモリのポート、AUX端子もある。MP3形式の楽曲の入ったmicroSDカードやUSBメモリを差し込めば、曲が再生される仕組み。また、ハンズフリー通話も対応。550円という価格にしては、欲張りな機能となっている。
本体には、400mAhのバッテリーが内蔵されており、Type-C USBケーブルで充電(ケーブルは付属)。2時間でゼロから満充電され、再生時間は3~4時間。
基本スペックを見ると、スピーカー効率は3W 4Ω、周波数特性は20Hz~16kHzと、もう少し高価格帯のものと遜色ない。そして実際に聞いてみると、この種のスピーカーにありがちな「音のこもり感」がなく、クリアで聴きやすい。音声・楽曲のどちらにも耐えうる、お買い得の一品。
■商品詳細
商品名:Bluetoothスピーカー2 円筒型 SP
価格:550円
原産国:中国
材質:ABS樹脂
商品サイズ:6.9cm × 6.9cm × 4.8cm
種類:ブラック、シルバー、ゴールド
スマホの音を内蔵スピーカーが増幅する「Bluetooth接続不要 スマホを置くだけのスピーカー」
「“Bluetooth接続不要”とは、つまり有線か?」と思ったら、それとも違う不思議感のあるスピーカー。スマホを架台に置くだけでスピーカーになるという。
似たコンセプトの商品で、ダイソーの「スマホ置くだけで音が広がる」という触れ込みのスマホスタンドがあったのを思い出す。ただしこれは、架台の形状がスマホから出る音を拡散するという仕組みで、全然別物。
調べてみるとこちらは、10年前に登場した「NearFA」という規格を活用した商品。本体内部にスピーカーが内蔵されており、スマホの音がオーディオアンプを介して増幅される仕組み。本体の両側面に網の目があるので一瞬、「2個のスピーカーが備わったステレオタイプ?」かと思ったが、内蔵スピーカーは1個で、それは底面側についていた。
背面には、主電源スイッチ、microSDポート、AUX端子がある。音量調整のボタンがないのは、スマホで調整を行うため。
使用方法は、あらかじめ本体を充電しておき(満充電まで2~3時間)、スイッチオン。スマホをセットするだけだ。するとあら不思議、底面のスピーカーから音が広がった。モノラルなので、音質に限界はあるが、スマホの音よりずっとクオリティはいい。これはおすすめだ。
■商品詳細
商品名:Bluetooth接続不要 スマホを置くだけのスピーカー
価格:1100円
原産国:中国
材質:ABS樹脂、スチール
商品サイズ:約12.7cm×9cm×8.5cm
種類:ホワイト、ブラック
撮影・文/鈴木拓也