現代人の生活になくてはならないスマートフォン。中には、就寝直前も起床直後も、スマホをチェックせずにはいられないという人もいることだろう。
NTTドコモ モバイル社会研究所はこのほど、スマホを利用している全国の15~79歳の男女を対象に、「起床後と就寝前のスマホの利用実態」に関する調査を実施し、5,652人から有効回答を得た。詳細は以下の通り。
就寝前に布団に入りながらスマホを使用するのは全体の6割超
就寝前に布団に入りながらスマホを使用している割合を調査したところ、全体の6割超が就寝前にスマホを使用していることがわかった。男女とも年代差が大きく、高年層のほうが使用する割合が低くなっていた。
男性では、10代~30代が約8割、40代が約7割、50代が約5割という結果に。女性では20代が約9割と最も高く、10代、30代~40代が約8割、50代が約6割となった。また、男女とも60代~70代では就寝前にスマホを使う割合は半数以下となっていた。
図1. 就寝前に布団に入りながらスマホを使用する割合
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5,652]
起床後すぐにスマホを使用するのは全体の7割超
起床後すぐにスマホを使用する割合を調査したところ、全体の7割超が起床後すぐにスマホを使用しているとわかった。
男性では、10代~30代が約8割、40代~60代が約7割、70代が約5割という結果に。女性では20代が約9割で最も高く、10代、30代40代が約8割、50代~70代が約7割となっていた。就寝前のスマホ利用に比べて年代差が少なく、最も割合が低い男性70代でも半数以上が起床後すぐにスマホを使用していることがわかった。
図2. 起床後すぐにスマホを使用する割合
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5,652]
就寝前・起床後ともに「メール・メッセージのチェック」の割合が高い
就寝前に布団に入りながら何をしているか、起床後すぐにスマホで何をしているかそれぞれ調査した。就寝前および起床後ともに「メールやメッセージのチェック」をしている割合が最も高く、就寝前では全体の約3割、起床後では全体の約5割が「メールやメッセージのチェック」をしていた。
次いで、「ニュース、天気予報、交通状況の確認」の割合が両者とも高く、起床後の利用については約4割だった。「動画の視聴」をする割合は、就寝前では2割を超えており、起床後と比べてその割合が10pt程度高くなっていた。また、「SNSのチェック」については、就寝前、起床後ともに2割を超えていた。
図3. 就寝前および起床後すぐにスマホで行っていること(複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5,652]
<調査概要 ―「2023年 スマホ利用者行動調査」―>
調査方法:Web
調査対象:全国・15~79歳男女
有効回答数:5,652
サンプリング:
QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しスマホ所有率を調査。調査結果からスマホ所有者比率に比例して再割付を実施。
調査時期:2023年2月
出典元:NTTドコモ モバイル社会研究所
構成/こじへい