ベネッセコーポレーションは、同社が運営するオンライン動画学習サービス「Udemy Business」の2023年第1四半期(4月~6月)の検索データおよび受講データをもとに国内リスキリングに関するトレンド分析を実施。結果をグラフと図表にまとめて発表した。
調査結果〜社会人の学びに関する意識
本調査は昨年2022年に続き、今年で2回目の実施となる。調査結果からは、「リスキリング」という言葉の認知率は社会人全体で56%と、昨年の23%から大幅に増加したことがわかった。
また、「リスキリング」が必要と感じている人は全体の56%だが、実際に取り組んでいる人は全体の10%程度であり、「リスキリング」の認知は拡大して必要性も感じているが、実際に取り組む人は少ないことも判明した。
さらに学習経験も今後の学習意欲もある『学習し続けている層(※図表内「学んでいます」層)』は社会人の約35%いるものの、社会人の約40%が、学習経験も今後の学習意欲もない『学習意欲なし層(※図表内「なんで学ぶの」層)』であることが明らかになった。
Udemy Business受講トレンド
1)Udemy Business 全体 検索トレンドTop10推移(2022年4月~2023年6月)
全業種でChatGPTの検索数が急上昇。Udemy Businessでも4月から受講が増え、どの業界でも人気講座となっている。
2)企業規模別 検索と受講トレンド(2023年4~6月と前年同時期比較)
・大企業と中小企業で「検索」「受講」のトレンドは若干異なる。
・中小企業の方がより実践的な講座を検索し、受講している。
例:デジタル関連の場合、大企業は上位に「DX」、中小企業では「基本情報」「情報セキュリティ」とより実務寄りになる。
【データ分類】
・検索データ:企業に所属する方がUdemy Businessで実際に検索したワード(各個人の学習ニーズ)
・受講データ:企業に所属する方が実際に受講した講座(組織の意志も反映された学習動向)
3)業種別 検索・受講データランキングと傾向(2023年4~6月上位5講座を前年同時期比較)
【データ分類】
・検索データ:企業に所属する人がUdemy Businessで実際に検索したワード(各個人の学習ニーズ)
・受講データ:企業に所属する人が実際に受講した講座(組織の意志も反映された学習動向)
調査概要
対象/全国18~64歳の男女(学生を除く)、3万9998名
期間/2023年2月7日~2月9日
方法/インターネット調査
関連情報
https://ufb.benesse.co.jp/
構成/清水眞希