cheeroから骨伝導とも異なる第3の聴覚〝軟骨伝導〟を利用した次世代型ワイヤレスイヤホン「Otocarti LITE」を発売

2023.07.24

テクノロジー

ティ・アール・エイは応援購入サービスMakuakeにて1270万円の支援金を集めた軟骨伝導式ワイヤレスイヤホン「cheero Otocarti LITE」の一般販売を開始した。

このリリースを記念して通常価格1万2980円のところ、限定300台を9680円で販売する。

軟骨伝導方式による耳をふさがないオープンイヤ型

「Otocarti LITE」は、まったく新しい軟骨伝導という第3の聴覚で、音楽を聴くことができる新たな方式の次世代型ワイヤレスイヤホンだ。

装着していることを忘れるほどの着け心地が得られ、同社では、まるで耳元にスピーカーがあるような臨場感を楽しめるとアナウンスしている。

「Otocarti」は、カナル型イヤホンのように耳穴をふさいだり、骨伝導イヤホンのように大きな振動体を強めの側圧でこめかみに押し付けないため、痛みがなく耳への負担も小さいという特徴もある。

ウォーキングや散歩中、テレワークなど”ながら聞き”に最適で、同社ではランニングなど激しく動く場合には、落下防止用のサポートホルダー(付属品)の使用を推奨している。

掃除が簡単でいつも清潔に保てる

Otocarti LITEは耳の穴に入れず、耳のくぼみ部分に装着する仕組み。そのため、蒸れる心配は無用。またイヤホン部が球体で凹凸はなく、気になる耳垢も溜まらない。汚れても簡単に拭くことができるので、常に清潔に保つことができる。

音漏れが小さくクリアな音質

軟骨伝導は音漏れが小さいため、周囲を気にすることなく使用できる。また、軟骨伝導はパワフルな低音とクリアで繊細な中高音が特徴。同社では「まるでスピーカーで聴いているかのようなステレオ感が楽しめます」とコメントしている。

高音質コーデックaptX対応

Qualcomm社の最新チップQCC3044を搭載。高性能チップにより高音質・低遅延で音楽再生が可能だ。さらにiPhoneでもAndroidでも高音質サウンドが楽しめるAAC、aptXにも対応している。

そのほかの機能

通話時ノイズキャンセリングとして、高性能CVC8.0ノイズリダクション技術を採用。クリアな通話を実現した。この他にキッチンで水を使ったり、突然の雨でも安心なIPX5相当の防水性能を装備。充電に関しては、1回のフル充電で最大24時間の使用が可能だ。

そのような機能に加え、髪の毛・マスク・メガネに干渉しにくいネックバンドタイプとしていることにもチェックしておきたい。

cheero Otocarti LITEの主な製品仕様

製品名／cheero Otocarti LITE
型番／CHE-N-001
Bluetooth／5.2
対応コーデック／aptX、AAC、SBC
対応プロファイル／A2DP、AVRCP、HFP、HSP
本体サイズ／約132×173×33mm
重量(本体)／約52g
使用時間／約24時間
充電時間／約1.5時間
入力／5V　1A (USB-C)
防水／IPX5
付属品／イヤホン本体、充電用ケーブル(USB-A to C)、ポーチ、サポートホルダー(S,M,L,XL)、清掃用クロス、取扱説明書 / 保証書(1年間)

軟骨伝導について

「軟骨伝導」は「骨伝導」の一種であるかのように誤解されがちだが、その聞こえのメカニズムや音伝達の性質、特徴は「骨伝導」とは全く異なっている。

2004年に奈良県立医科大学理事長・学長の細井裕司先生が発見した軟骨伝導は、これまでに知れ渡っていた空気を震わせて音を伝える「気導」と、骨を震わせて音を伝える「骨導」とは別の経路となる第3の聴覚だ。

構成／清水眞希