DIME MAGAZINE
エミライは同社が展開するFiiOから、完全ワイヤレスイヤホン「FW3」を7月28日より発売する。本体カラーはDark GrayとWhite。価格はオープン価格。予想実勢価格は約1万7600円（税込）。
その主な特徴は以下のとおり。
SoCのDACに依存せずに高品位な音質を追求
FW3はTWSにおける音質を追求し、旭化成エレクトロニクス製のDAC/アンプ一体型チップ「AK4332」を左右独立構成で搭載した。
完全ワイヤレスイヤホン製品ではBluetoothレシーバー、DAC、アンプがオールインワンとなったSoCを採用することが一般的だが、完全ワイヤレスイヤホン向けに専用開発された「AK4332」は、SoCのDACに依存せずに音質追求を可能とする、ヘッドホンアンプ内蔵32bitモノラルポータブルオーディオ DAC チップになる。
FW3では、このDACチップを搭載することで、S/N比：最大106dB、THD+：-96dB、ダイナミックレンジ：最大102dBという高い再生品質を実現している。
Qualcomm製フラッグシップBluetoothチップ「QCC5141」による高品位ワイヤレス伝送
FW3では、Qualcomm製のフラッグシップBluetoothチップである「QCC5141」を採用。「QCC5141」は音楽再生はもちろん音声通話やゲーミングサウンドなど全てを高品位化する、Qualcomm社の新たなオーディオプラットフォームである「Snapdragon Sound」に対応している（Snapdragon Sound対応デバイスが必要）。
SBCやAACなど、主要オーディオコーデックにも対応するだけでなく、24bit/96kHzのハイレゾ音源の再生に対応する高品位コーデックのLHDCとaptX Adaptiveに対応。自動的に遅延を抑えるGame Modeも搭載しており、いかなる再生環境でも理想的な再生環境を実現するという。
自社開発「カーボンファイバー振動版」を採用したドライバー
FW3は、FiiO製のイヤホンやアクティブスピーカー製品で広く採用される、自社開発の「カーボンファイバー振動版」を採用する10mm径 ダイナミックドライバーを搭載した。
高剛性かつ軽量なカーボンファイバーを振動版素材に採用することで優れた過渡応答性を実現。ドライバー駆動時に発生するダイヤフラムへの負荷による歪みを効果的に抑制する。
また、エッジ部分には柔軟性の高いPU素材を採用し大振幅への追従性も向上させた。
その効果に関して同社では、「ダイナミックドライバーを一基のみ搭載するシンプルな構成ながら、透明感のある音色や瑞々しさを感じさせるボーカル表現を可能とします」と説明している。
本体＋ケース合計21時間の再生時間を実現
FW3は、イヤホン本体に60mAh、充電ケースには380mAhの大容量バッテリーをそれぞれ搭載。また、低消費電力のDACアンプ一体型チップ「AK4332」や高性能Bluetoothチップ「QCC5141」の高効率により、1度の満充電で合計約21時間（本体最大約7時間＋充電ケース最大約14時間）の長い再生時間を達成している。
低遅延を実現するゲームモードを搭載
FW3は、伝送遅延を100ms以下に抑えるゲームモードを搭載。「FiiO Control App」から機能を有効にすることで、伝送遅延を100ms以下まで低減し、映像やゲームコンテンツへの没入感をより向上させることができる。
「FW3」の主な仕様
Bluetoothチップ／QCC5141
DACチップ／AK4332 (DAC/アンプ一体型)
ドライバー／10mm径 ダイナミックドライバー×1基
感度／106dB/mW (@1kHz)
インピーダンス／32Ω±20% (@1kHz)
周波数応答／20Hz〜20kHz
対応Bluetoothコーデック／SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、LHDC、LDAC（※）
Bluetoothバージョン／5.2
防水性能／IPX4
使用時間／本体：最大7時間、充電ケース：最大14時間
充電時間／約1時間40分
ケース充電／USB Type-C
重量／FW3単体：片側約6g、充電ケース込みの総重量：57g
イヤホンサイズ(片側あたり)／約28.4×22.9×22.6mm
充電ケースサイズ／約68.4×43.9×33.5mm
付属品／シリコンイヤチップ 3組(S/M/L)、HS18イヤチップ 3組（S/M/L ※Mサイズを装着済み）、USB TypeA to C充電ケーブル、クイックスタートガイド、保証書
※LDACコーデックへの対応は試験的なものとなります。*LDACコーデックでの接続には「FiiO Control App」から本体設定を変更する必要があります。LDACコーデックでの接続時には「不安定になる／音が途切れる／機器の動作が不安定になる」といった症状がでる場合があります。
関連情報
https://www.fiio.jp/products/fw3/
構成／清水眞希
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