成長量では『崩壊:スターレイル』が収益・ダウンロード数ともにトップ、海外パブリッシャーの躍進が際立つ
Sensor Towerのデータによると、2023年上半期日本のモバイルゲーム収益成長量では、上位3つのモバイルゲームのうち、2つが海外パブリッシャーのタイトルとなった。
収益・ダウンロード数成長量でトップとなったのは、2023年4月にリリースされた『崩壊:スターレイル』(miHoYo)。
ゴールデンウィーク前に世界でリリースされるやいなや、日本を始め、中国、アメリカ、韓国などで支持を受け、集計対象期間が2ヵ月余りにもかかわらず1位となった。
実際、リリース10日間の世界収益でも原神のリリース10日間を2,000万ドル近く超える勢いとなっている。
収益成長量2位は『勝利の女神:NIKKE』(Tencent)で、海外パブリッシャーが1位と2位を独占する形に。同作において日本は収益の60%を占める最大の市場で、2023年5月までに世界収益4億ドルを突破。
日本のモバイルゲーム市場において、海外パブリッシャーは着実にその存在感を示していることがわかる。
Sensor Towerのデータによると、日本における2022年上半期と2023年上半期のパブリッシャー別収益を比較してみると、上位に大きな変化は見られないものの、miHoYoが9位から7位へ2ランクアップ、8位にYostar、9位にTencentがランクイン。Top10内の日本パブリッシャーと海外パブリッシャーの比率は7:3となった。
また、ダウンロード数成長量でも、海外パブリッシャーの躍進がより際立っている。Top10中6タイトルが海外パブリッシャーによるもので、このうち4タイトルが新作ゲームだ。
別の傾向としては、『ブルーロック』『ブラッククローバー』『ゆるキャン』『ハイキュー!!』などのIPタイトルのランク入りが目立つ。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができる。
本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表している。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計している。
同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていない。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計している(例:FacebookとFacebook Lite)。
構成/Ara