ワクチンの接種証明やマスクの着用が求められなくなったことで、久しぶりに海外へ旅行したいと考えている人も多いのではないだろうか。そこで、数ある渡航先の中でもおすすめする国のひとつとして、オーストラリアを紹介したい。
オーストラリアといえば、グレート・バリア・リーフやエアーズロックといった大自然を感じるスポットをはじめ、コアラやカンガルーなどに出会える動物園、シドニーやブリスベンなどの美しい街並みで有名だが、実はそのほかにも様々な魅力にあふれていることをご存じだろうか。
今回はvol.1として、サウナや温泉好きが必見の施設とともに、世界中の様々な国から移住してきた人々が暮らすオーストラリアのグルメについて取り上げよう。
モーニントン半島の南端に向かうと利用客で賑わう温泉の一大エンターテインメント施設を発見!
オーストラリアの都市メルボルンからクルマで1時間30分ほど南へ向かったところに、モーニントン半島の「ペニンシュラ温泉(Peninsula Hot Springs)」がある。現地で湧き出ている天然温泉を使っており、ひとつの山を丸ごとテーマパークにしたような総合エンターテインメント施設だ。施設の利用料はオーストラリアドル$70~(日本円で約6650円~)で、至るところに用意されている様々な入浴スポットに浸かれるようになっている。
「ペニンシュラ温泉(Peninsula Hot Springs)」
施設に入ると白いガウンとタオルを手渡される。男女混浴のため、更衣室で水着に着替える必要があり、シャワーの水で体を簡単に洗いながしたら入浴の準備は完了だ。ちなみに更衣室には、水着用の脱水機(利用料無料)が設置されており、水着を入れて10秒待つとかなり乾いた状態に! 持ち帰る水着からポタポタと水が滴ることもない。
日比谷野外音楽堂のように、中央のステージを取り囲む入浴スポット(Amphitheatre Pools and Viewing Terraces)がコチラ。ステージでは、音楽ライブやヨガレッスンなどのプログラムが行なわれており、大自然の中で入浴しながら様々なエンターテインメントを楽しめるようになっているそうだ。
それぞれの入浴スポットに使われている天然温泉の温度は約50℃。訪問したのはオーストラリアのウインターシーズンに当たる6月で、屋外は少し肌寒かった中、ポカポカとした温かいお湯でゆったりと寛げた。開放感があって気分はサイコー♪
山頂の展望台のようなところには、丘の上のプール(Hilltop pool)という入浴スポットを用意。モーニントン半島の絶景を360度望みながら浸る温泉は格別だ。訪れている利用者も、ご覧のとおり大満悦の様子。
このほかにも、マッサージ効果のあるネパール式ミネラルシャワー(Nepalese Massaging Mineral Showers)、毛穴を開いて体内の毒素を取り除けるといわれるトルコ式ハマムのスチームバス(Turkish steam bath/Hamam)、日本アルプスから着想を得たという洞窟プール(Japanese-inspired cave pool)、伝統的な中国医学にインスピレーションを得たというリフレクソロジーウォーク(Reflexology Walk)など、入浴スポットは実に国際色が豊か。
樽を半分に割ったベビーバレル(Baby Barrels)や、ミネラルウォーターの泡が体を包み込むバブルスパソファ(Bubble Spa Couch)など、子供たちが楽しめる設備も用意されていて、ファミリーで1日中満喫するのもいいだろう。なお、日本でも人気のサウナ施設は、ドライとウエットの2種類が用意されている。
これらの入浴スポットをつなぐ道はアップダウンが多く、いい運動になる。湯めぐりを楽しんでいるだけで、健康になれそうだ。
ちなみに施設内には、貸し切り風呂のほか、16歳以上の利用者向けに設計された「スパドリーミングセンター」といったスペースを用意。各種リラクゼーションサービスや食事をするレストランやカフェも併設されているので、カップルでゆっくりとした時間を過ごすのにも向いている。なお、2名が宿泊できる〝グランピング〟という10棟の施設も用意。今後は126室を備えるホテルとして拡張していくようだ。