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知ってる?「悴む」の読み方と言葉の意味

2023.08.02

「よく使う言葉なのに、漢字だと読めない」といったことはありませんか?『悴む』は、まさにそんな漢字の一つです。ストレスなく文章を読めるよう、正しい読み方・意味・語源を把握して、漢字の知識を増やしましょう。

「悴む」の読み方と意味

『悴む』は難読漢字の一つです。読めなくても全く恥ずかしくはありませんが、小説に出てきたら意味を知りたくなるものです。そこでまずは、悴むの読み方・意味・語源を確認していきましょう。

「悴む」の読み方

『悴む』は、冬に関係した言葉です。雪が降るような寒い季節を経験したことがある人なら、きっと誰もが口にしたことがあるのではないでしょうか。

『悴む』の正しい読み方は、『かじかむ』です。訓読みではほかに、『やつ(れる)』『せがれ』、音読みだと『すい』という読み方があります。

『悴む』が漢字で書かれることはあまりありませんが、『憔悴(しょうすい)』は割と見かけます。同じ漢字で『かじかむ』と読むと覚えておくとよいでしょう。

「悴む」の意味

『悴む』の意味は、『寒さで手足が動かしにくくなること』です。寒さが厳しい季節に長時間外で過ごしたあと、うまく字が書けなくなった経験はありませんか?それこそが、『悴んだ』状態です。

また、『生気がなくなり、痩せ衰える様子』『発育が悪くみすぼらしい』という意味もあります。血行や栄養が、十分に行き渡っていない状態を指すと考えるとよいでしょう。

なお、息子や若輩者を指す『せがれ』は、『倅』のほかに『悴』とも表記されます。『悴む』の意味に似て、謙遜や、やや見下すようなニュアンスが含まれる単語です。

「悴む」の語源

『悴む』は、古い時代には『かしく』『かじく』と言われていました。清少納言の手による枕草子には「ひげがちに、かじけ、やせやせなる男と」という一節があります。

これは「ひげをぼうぼうと生やし、ガリガリに痩せ衰えた男と」という意味です。こちらには『かじく』が使われていますが、古くは『かしく』も使用されています。

近世後期になると、寒さによる衰えが『かじかむ』と表現されることが多くなり、次第に『痩せ衰える』の意味よりも一般的に認知されるようになりました。

「悴む」の類語・言い換え表現

寒そうな女性

(出典) pixta.jp

語彙が豊かな人は関連する単語をひとまとめに記憶しているため、一つの言葉からさまざまな単語を連想できるものです。

より知識を定着させるため、『悴む』の類語・言い換え表現を覚えておきましょう。

「凍える」

寒さのために起こる『悴む』は、『凍える』と言い換えられます。『凍える』には、「寒さのために、体が冷えきって固くなり、自由が利かなくなる」という意味があります。

出典:凍える(コゴエル)とは? 意味や使い方 – コトバンク

単に冷え切ってしまうだけではなく、動きにくくなることまで含んでいるのです。「足が悴んで歩けない」を、「足が凍えて歩けない」に変えても、十分に意味が通じるでしょう。

「雪が降る直前の、凍えるような寒さが身に染みた」のように、実際にはまだ悴んではいなくても使える点では、『悴む』より用途が幅広いかもしれません。

「冷える」

『悴む』は、場合によっては『冷える』とも言い換えられます。『冷える』とは、「温度が下がってあたたかさが失われる。冷たくなる。また、気温がひどく下がる」という意味です。

出典:冷える(ヒエル)とは? 意味や使い方 – コトバンク

単に寒くなった状態を示すものなので、寒気によって手足が動かしにくくなるという意味は含まれません。

このほかにも、『熱意が失われる』『関係が悪くなる』『不況になる』といった意味でも使われます。

この難読漢字読めますか?

読書

(出典) pixta.jp

『悴む』のように、意味は分かるけれど、読むのが難しい二つの漢字を紹介します。日常的な手紙やメールには使いませんが、小説ではまれに出てくるので、スラスラと読めるようにしておきましょう。

「剰え」

『剰え』は、すでに何らかの物事があって、そこにさらに別の物事が重なるときに使われる副詞です。口語では、『その上』『おまけに』などと言い換えられることが多いでしょう。

『剰え』の正しい読み方は『あまつさえ』です。『剰』という漢字は『あまる』『過剰』という意味のある漢字です。

彼女は忙しいと言いつつ、剰え新しい仕事を引き受けてしまった」「風が強く吹き、剰え雨まで降り出した」のように使われます。

『その上』や『おまけに』はよい事柄にも使われますが、『剰え』は、どちらかといえば悪い事柄に使われる言葉です。

「直様」

パッと見で分かりにくくても、よくよく字面を眺めてみると読み方が浮かんでくる漢字があります。『直様』も同じように、いくつかの読みを組み合わせていると答えが浮かんできませんか?

『直』は、『ちょく』『じき』などと読まれますが、送り仮名を付ければ『す(ぐ)』とも読めます。『様』をそのまま読んだとすると、『直様』は『すぐさま』と読めるでしょう。

『直様』は『すぐに』『ただちに』という意味を持つ副詞です。「彼は連絡を受けて、直様実家に帰った」「有能な探偵が、複雑な事件をすぐさま解決した」のように使われます。

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