小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

何と読む?「生抜き」の正しい読み方と意味

2023.08.13

『生抜き』という漢字が出てきたとき、つい文章を読む目が止まってしまう人も多いのではないでしょうか。そんな『生抜き』の正しい読み方と意味を紹介します。あわせて、言い換え表現やそのほかの難読漢字も覚えておきましょう。

「生抜き」の読み方と意味

一見簡単そうに見える『生抜き』という漢字ですが、間違って読んでしまう人も少なくありません。まずは、『生抜き』の正しい読み方と意味を確認しておきましょう。

「生抜き」の読み方

『生抜き』の読み方を当てるには、『生』という漢字をどう読むかがポイントとなります。『生』は数え切れないほど多くの読みがある漢字です。

例えば、音読みで『しょう』『せい』、訓読みなら『い(きる)』『う(む)』『なま』などがありますが、『生抜き』の場合はこのうちのどの読み方でもありません。

正しい読み方は『生』を『生え(る)』と読んで、『はえぬき』です。会話にも出てくる言葉なので、使ったことはなくても、どこかで耳にしたことはあるでしょう。

なお、送り仮名が変わって『生抜く』となったときは、『いきぬく』と読み、意味も変わります。

「生抜き」の意味

『生抜き』には、「その土地に生まれて、ずっとその土地で成長したこと。また、生まれてから、ずっとそれをしていること。生まれてより以来」という意味の言葉です。

※出典:
生抜(はえぬき)とは? 意味や使い方 – コトバンク

『生』には『手が加えられていない状態』という意味があり、『抜く』には『そのまま貫く』という意味があります。転じて、『長くその状態にあること』も意味するようになりました。

「彼は生抜きの道産子でラーメンにうるさい」「新卒からこの会社にいる生抜きの社員だから信頼が厚い」のように使われます。

「生抜き」の類語・言い換え表現

金持ち一家

(出典) pixta.jp

表現の幅を広げるには、普段から類語や言い換え表現をストックしておくと便利です。そこで『生抜き』と同じ意味を表す言葉を紹介します。

「生粋」

『生粋』は『きっすい』と読みます。『生(き)』と『粋(すい)』を合わせて『きすい』と読まれていたものが、『きっすい』に変化しました。

『粋』は『混じり気のないこと』を意味する漢字で、同じような意味を持つ『生』と重ねて使うことで、より純粋さが強くイメージされる言葉だといえます。

「彼女は生粋のお嬢様だから、不自由な暮らしなど想像もつかない」「発音からは全く分からないが、実は彼は生粋の関西人だ」のように使われます。

「ちゃきちゃき」

『ちゃきちゃき』の意味は、『血統に混じりけがないこと』です。「おじいちゃんは、ちゃきちゃきの江戸っ子だ」といった使われ方を聞いたことがあるのではないでしょうか。

語源は『混じり気のない純粋な血筋』を表す『嫡々(ちゃくちゃく)』で、だんだんと発音が変化していったようです。

このほかにも『ちゃきちゃき』には、『有望な人物』や『はきはきした様子』といった意味もあり、「彼は今年の新入社員のちゃきちゃきだ」「彼女はちゃきちゃきと働く」のように使われます。

食べ物にまつわる難読漢字

赤飯

(出典) pixta.jp

普段はひらがな表記しか目にしない言葉も、「調べてみたら漢字表記があった」なんてことはありませんか?ちょっとした場面で披露できる、食べ物にまつわる難読漢字を三つ紹介します。

「御強」

最初に紹介するのは『御強』です。『御強』とは、『もち米を炊いたり蒸したりしたもの』のことです。

小豆と炊く赤飯も『御強』の一つですし、旬の山菜や木の実と一緒に炊くこともあります。なんとなく読み方の想像がついたでしょうか。

正解は『おこわ』です。『強い』は『こわい』という読み方もあり、『硬い(強い)ご飯』という意味で『御強』となりました。

なお、難読つながりで紹介すると、『強か』なら『したたか』、『強ち』なら『あながち』とも読みます。

「素朧」

次に紹介するのは『素朧』です。『素』は『そのままの』『簡単な』という意味があり、『朧』は『朧月』というように、『ぼんやりしたもの』を指します。

とはいえ、漢字それぞれの意味から考えても、おそらく答えにはたどり着けません。むしろ『素(す)』『朧(おぼろ)』という読みからの方が想像しやすいでしょう。

答えは『そぼろ』です。細かくほぐした肉を生の状態から甘辛く炒ったもので、鶏肉と卵の2色丼がよく知られています。

『素朧』によく似た料理に、ゆでた魚などをすりつぶした『おぼろ』があります。『素朧』は『おぼろ』よりも粒が粗いため、『粗朧(そぼろ)』とも表記されるようです。

「饂飩」

最後に紹介するのは『饂飩』です。どちらもめったに見ることのない漢字なので、正解を先に言うと『うどん』と読みます。

私たちがよく知る、小麦粉をねって細長く切った麺のことです。「漢字は中国から伝わったものだから難しい」と思うかもしれませんが、『饂』は日本独特の『国字』なのです。

『饂飩』のルーツには諸説あります。一つは、奈良時代に唐から伝わった菓子、『餛飩(こんとん)』から変化したとされるものです。

しかし唐時代の『餛飩』は今のうどんとは全く別物であるため、近世で『餛飩』と呼ばれた中国の麺(日本の切麦)が語源であるという説もあります。

構成/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。