現代社会では、SNSやインターネット掲示板を通じて「短時間で高収入」「即日現金」「副業」といった甘い言葉で「闇バイト」といわれる違法なアルバイトが募集されている。これらのバイトは高額報酬に惹かれるが、応募した者が詐欺の受け子や出し子、強盗の実行犯として犯罪組織に利用されてしまう危険性も。
今回は「闇バイト」の特徴や気をつけるべきポイント、手を出してしまったときの対処法を紹介したい。
闇バイトとは?甘い言葉に惑わされないようにしよう!
闇バイトは、簡単に高収入を得られると言われている。しかし、その実態は違法な犯罪組織が行う危険なアルバイトだ。求人募集の際には、「高額」「即日現金」「高額即金」「副業」「ハンドキャリー」「書類を受け取るだけ」「行動確認・現地調査」などの言葉に注意しよう。
また、申し込み時に匿名性の高いアプリのインストールを求められる場合も注意が必要となることも。これらは闇バイトの可能性が高いサイン。怪しいと感じた場合には、友人や家族、警察に相談したほうがいいだろう。
一度でも闇バイトをしたら抜け出せない…対処法は?
一度闇バイトに応募してしまうと、後になってやめたいと思っても脅迫されて抜け出すことが難しくなる。詐欺グループには応募時に提供した身分証明書を元に「家に行く」「家族に危害を加える」といった脅しを受けることも。その結果、逮捕されてしまう危険性も高まる。
逮捕後は、懲役や被害者への損害賠償などで厳しい刑罰が待ち受ける可能性がある。犯罪組織は手先として使い捨てにする傾向があり、一度関わってしまうと身の危険にさらされることに。
闇バイトに手を出してしまったらすぐに相談を!
もし闇バイトに手を出してしまった場合は、決して一人で悩まずに対処したほうがいい。すぐに最寄りの警察署、警視庁総合相談センター、またはヤング・テレホン・コーナーに相談を。早い段階で相談すれば、警察や関係機関が適切なサポートをしてくれる可能性が高くなる。
闇バイトの甘い言葉に騙されず、身を守るためにも注意と情報共有が重要だ。友人や家族とも話し合い、情報を広めることで、より多くの人々が闇バイト被害から守られることを願っている。
警視庁総合相談センター
相談内容に応じて相談窓口等を案内します。
電話:#9110 又は 電話:03-3501-0110(代表)
ヤング・テレホン・コーナー(警視庁少年相談係)
電話:03-3580-4970
協力/警視庁 https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/index.html
文/ikki.