女性の77.1%がフェイスラインのたるみを気にしている
ロッテはガム咀嚼とフェイスラインに関する研究を実施した結果、「ガムを噛むことによる咀嚼筋などへの作用がフェイスラインの引き締めに影響すること」を確認したと発表した。
歯科衛生士、フェイスニング公認講師の石野由美子先生は、「噛むことは、顔周りの美容につながります。頬のたるみや口元のリフトアップ、あごの下や首周りの筋肉も引き上げられるため、デコルテからフェイスライン部分も引き締められ、小顔対策につながります」とコメントしている。
全国の20~50代の女性を対象に実施した「美容に関する意識調査」では、フェイスラインのたるみについて、77.1%が「気になる(39.3%)」、「少し気になる(37.8%)」と回答し、多くの女性の悩みの一つになっていることがわかった。
フェイスラインが気になる女性の55.2%がセルフケアを特にしていない
フェイスラインのたるみが気になる人のうち、普段どのくらいの頻度で自宅でセルフケアをしているか聞いたところ、42.9%が「まったくしていない」、12.3%が「1か月に1回より少ない」と回答し、2人に1人以上(55.2%)がセルフケアを特にしていないことが判明した。
また、継続的なセルフケアができない(しない)理由を聞いたところ、「ケアや対策をする時間がないから(41.7%)」が最も多く、次いで「ケアや対策法が難しいから(34.2%)」、「効果を感じられなさそうだから(26.6%)」という順になった。
特に20代が、「ケアや対策をする時間がないから(59.3%)」と回答した人が多い結果に。フェイスラインのたるみを気にする人は多いものの、時間的ハードル等から対策やケアをできていない人が多いようだ。
日頃からの意識向上でたるみ対策をする女性が多い傾向
美容・スキンケアに対して1か月にかける費用は、「千円以上5千円以内」が最多で37.0%に。どの年代も月にかける費用は「千円以上5千円以内」が最多という結果になり、家事や仕事だけではなく美容においてもコスパ志向の女性が多いことがわかる。
多くの女性の悩みの一つでもあるフェイスラインのたるみに対して、どのような対策を取り組んでいるのか聞いたところ、「マッサージやトレーニング、エクササイズ等によるセルフケア(31.8%)」が最も多く、「意識的に姿勢をよくする(28.2%)」、「よく噛むことを意識する(23.1%)」が順に多い結果に。
一方、「ヒアルロン酸注射や糸リフト、ハイフ等の美容整形(5.2%)」「エステやマッサージ等のサロンへ行く(6.8%)」等は少なく、お金をかけず生活習慣の改善から対策をしている人が多いことが判明した。
「美容のセルフケアをする中で、重要視していること」トップ3は、1位が「お金がかからない(58.3%)」、次いで「継続できる(56.5%)」、「ながらでできる(42.8%)」がランクイン。
忙しい毎日を送る現代の人にとって、コストがかからず日常から取り入れることができる簡単なケアが向いていることが予想される。
“ガムを噛むこと”によりフェイスラインが引き上がることが明らかに
ロッテが実施したガムを噛むことによるフェイスラインの影響を評価した研究では、21-49歳代女性56名を対象に8週間にわたり、1回2粒×10分間のガム咀嚼を毎食前に1日3回するガム咀嚼群と無摂取群に分け、フェイスライン角度(左右)、皮膚弾力性(右頬、顎下)、体重・BMI・体脂肪の測定やアンケートを介入前後で実施した。
その結果、8週間のガム咀嚼トレーニング(ガムトレ)により無摂取群と比較して、左右のフェイスライン角度が有意に増加し、顎下皮膚弾力性における振幅最大値の有意な低下が認められ、ガムを噛むことによる咀嚼筋などへの作用がフェイスラインの引き締めや顎下のたるみに影響を及ぼした可能性が示唆された。
また、アンケート結果から、試験前と比較し、顔のラインや肌状態の改善を感じている割合がガム咀嚼群で有意に多い結果も得られたという。
一方で、生活者の中にはガムを噛むことによりエラが張ると思い込んでいる人が一定数いる。実際、「ガムを噛むことにより、エラが張ると思いますか?」という質問に対し、4人に1人以上(26.1%)がガムを噛むことによりエラが張ると思っているということがわわかった。
ただ、この研究結果を知り、ガムを噛むことでエラが張ると思っている人も、80.8%の人がガムを噛みたいと回答。歯科衛生士、フェイスニング公認講師の石野先生も「普通にガムを噛んでいる限りエラが張ることはありません」とコメントしている。
歯科衛生士が解説〜ガムを噛むだけで複数の美容メリットあり
歯科衛生士、フェイスニング公認講師の石野由美子先生に、ガムを噛むだけで得ることのできる美容メリットや効果的なガムの噛み方のポイントを解説してもらった。
石野先生 ガムを噛むことは、お口周りの筋肉を動かすことができるため、フェイスラインの改善につながるだけではなく、口周りの筋肉の衰え改善にもつながります。
また、ガムを噛むことで鼻の下や頬の筋肉のストレッチになりますので、血流が増加して、肌のハリやほうれい線に良い影響があることも期待できます。血流増加で表情筋もやわらかくなり自然で明るい笑顔が作れるようになると思いますので、日常生活からガムを噛んでみてください。
さらに意識して唾液を飲み込むことは、首周りの筋肉の運動になるため、鎖骨ラインにも良い影響があると考えられます。
このように、ガムを噛むことは、多くの美容メリットがあり、ながらでできるため、忙しい人にもおすすめの美容法です。
美容に効果的な「ガムトレ」ポイントを参考にして、皆さんもガムを使ったトレーニングで美しくなりましょう!
そんなガムトレをするためにはきちんと噛める状態であることが重要です。気になる方は歯科医にご相談してみてください。
石野由美子(いしの ゆみこ)氏
歯科衛生士。日本咀嚼学会認定健康咀嚼指導士。
日本口腔筋機能療法(MFT)学会副会長。日本成人矯正歯科学会理事。フェイスニング公認講師。二子玉川ガーデン矯正歯科勤務。昭和大学歯科病院口腔機能リハビリテーション科に非常勤勤務し、口腔機能障害に対する口腔リハビリテーションを専門に行う。
「美容に関する意識調査」概要
調査方法/WEBアンケート調査(全国)
調査対象/全国の20~50代の女性
有効回答数/400名
調査期間/2023年6月10日~6月11日
関連情報
https://www.lotte.co.jp/kamukoto/
構成/清水眞希