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〝すどく〟じゃないの!?意外と読めない漢字「素読」

2023.07.29

日常生活では、あまり使う機会のない「素読」という表現。日頃で見聞きするタイミングもほとんどないため、誤って「すどく」や「すよみ」と読んでしまう人も少なくはないかもしれない。

そこで本記事では、「素読」の読み方や言葉の意味、使用シーンや類語を解説する。「音読」「素読み」との違いや英語表現も、ぜひ併せてチェックしてほしい。

素読とは

まず、「素読」の読み方と意味から見ていこう。言葉の使用シーンや例文もぜひ参考にしてほしい。

読み方は「そどく」

「素読」の正しい読み方は「そどく」。漢字単体「素」の音読みは「そ」「す」、訓読みは「もと」「もと(より)」「しろ(い)」。「読」は音読みすると「どく」「とく」「とう」、訓読みすると「よ(む)」だ。

意味

「素読」は、漢文などの書物の内容を理解せずに、文字だけを声に出して読むことを意味する。漢字単体の「素」は、「白い絹」「染色しておらず白い様子」「ありのままで飾り気がないこと」「普段のこと」を指す。また、「読」は「読むこと」「文章から内容を読みとること」「文章の区切り」を意味する漢字だ。

「素読」と「音読」「素読み」との違い

「音読」は声を出して文章を読む点は「素読」と同じだが、文章の内容を理解しながら読むことを表す。一方、「素読み(すよみ)」は書物に書かれた文章の意味を考えずに音読することを意味し、「素読」と同じ意味を持つ。ただし、「素読み」は使う場面によって「原稿と比較せず校正した版だけを読んで修正すること」や「声優が演技をせずに台本を読むこと」を指すこともあるため使い方に注意しよう。

使用シーン

「素読」は、文章の内容を理解せずに、文字を声に出して読み上げる場面で使われる表現だ。

【例文】

「今日の課題は論語の素読だ」

「彼女の素読はとても聞きやすい」

「とりあえず原稿を素読した」

「素読は意味を勘違いされやすい言葉だ」

「素読」の類語

次に「素読」と同じような意味を持つ類語を紹介する。言い換え表現の幅を広げるのに、ぜひ役立ててほしい。

白読(はくどく)

文章の意味の理解や解釈はせず、ただ声に出して読むことを指す言葉。

【例文】

「白読の意味を教えてもらった」

「この本を白読する様子を彼に見られていた」

「白読で発音練習をした」

「この小説を全て白読するのに一週間かかった」

読み下す(よみくだす)

文章を始めから終わりまで読むことを意味する表現。「訓み下す」とも表記する。

【例文】

「彼は難解な古典を一気に読み下した」

「明日、この本を読み下す予定だ」

「最新作を読み下した後は達成感で胸がいっぱいだった」

「彼は昔から本や小説を読み下すのが苦手だった」

読み流す(よみながす)

文章をひととおり大まかに読むこと、滞りなく読むことを指す言葉。

【例文】

「後半の内容は読み流すことにした」

「研究のために古文書を読み流した」

「内容を把握するために教科書を読み流す」

「彼は分厚い論文を読み流した」

朗読(ろうどく)

詩歌や文章の内容を理解し、感情を込めて声に出して読むことを意味する表現だ。

【例文】

「彼女は詩を朗読するのが得意だった」

「姉は毎晩、物語を朗読してくれた」

「先生が朗読する時間が待ち遠しい」

「彼は朗読が苦手な子どもだった」

「素読」の英語表現

最後に、「素読」と同じような意味を英語で表した言葉と例文を確認していこう。

read

作品を読むことや読んで理解すること、音読することを指す動詞だ。

【例文】

“He read a passage clearly.”

(彼ははっきりした声で一節を読み上げた)

“She fell asleep while reading to her child.”

(彼女は子どもに本を読み聞かせている間に寝てしまった)

“We read him our poems.”

(我々は彼に自分の詩を読んで聞かせた)

“The teacher read this letter to all of us.”

(先生はこの手紙を私たち皆に読んで聞かせてくれた)

oral reading

「音読」を意味する英語表現。「口頭の」を意味する英語「oral」と「読むこと」を指す「read」が組み合わされて作られた。

【例文】

“She has always been good at oral reading.”

(彼女は昔から音読が上手だった)

“I practiced oral reading many times.”

(私は何回も音読を練習した)

“He used to be bad at oral reading.”

(かつて彼は音読が苦手だった)

“I was looking forward to the oral reading by my sister before going to bed.”

(寝る前の姉が音読する時間が楽しみだった)

reading aloud

「朗読」を指す英語表現。「読むこと」を意味する「read」と「声を上げて」を指す「aloud」が組み合わされて作られた。

【例文】

“The system for reading sentences aloud was created.”

(文書読み上げシステムが作られた)

“After someone’s reading aloud, I read the continuation aloud.”

(人が朗読した後を継いで、私は声を出して読んだ)

“She was embarrassed to have her writing read aloud.”

(彼女は自分が書いた文章を大きな声で読まれることが恥ずかしかった)

“The action of reading sentences aloud when studying a foreign language is a highly effective way of learning.”

(語学学習における朗読は、学習効果が高い)

recite

文章を暗唱することや朗読することを指す動詞。

【例文】

“I was to recite this famous story in front of everyone.”

(私はこの有名な物語を皆の前で朗唱することになった)

“She is good at reciting.”

(彼女は暗唱が得意だ)

“When I got hurt, my grandmother would recite a charm.”

(怪我をすると祖母がおまじないを唱えてくれた)

“Our uncle used to recite his adventures to us.”

(叔父は私たちによく冒険談を話してくれた)

 

文/編集部

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