新型コロナウイルスの影響も収まりを見せつつある現在、仕事やデートなど気合を入れて出かける機会も増えてきていると思う。
一方、大事なシーンということでお気に入りの服を着ていこうとすると、ヘビーローテションしているがゆえに着色やたるみなど服の寿命がきてしまっているということも。お気に入りの服ほど短命なのは悲しいことだ。
ライオンは、衣類を購入してから着なくなるまでの期間を延ばす“衣類のロングライフ化”によって、環境省が推奨する環境負荷を考慮したサステナブルファッションの推進にも貢献できると考えており、この度「衣類のロングライフ化に関する調査」を実施した。
日常衣類の平均寿命ランキング短命TOPは「白Tシャツ」!色変化で廃棄された衣類の金額は年間13,475円
調査対象者全員に、日常的に着用する衣類について、購入してから着なくなるまでの期間を回答してもらい、衣類の平均寿命を調査したところ、最も短命だったのは「白Tシャツ(3.5年)」であった。
その他、「ワイシャツ(3.9年)」「黒・紺系Tシャツ(4.2年)」「ポロシャツ(4.5年)」「ブラウス(4.6年)」が、短命の上位にランクイン。いずれもトップスが上位を占める結果に。
服を着なくなった理由について尋ねたところ、「たるみ、ちぢみ、ほつれなどの損傷」に次いで、「黄ばみ・黒ずみ」「色あせ」といった「色変化」が多い。
さらに短命衣類の上位5項目に絞ってみると、いずれも「たるみ、ちぢみ、ほつれなどの損傷」よりも「色変化」に当たる項目が上回り、白Tシャツやワイシャツは、約6割の人が「黄ばみ、黒ずみ」を、黒・紺系Tシャツは、約5割の人が「色あせ」を理由としている。
色変化を理由に衣類を廃棄したことがある人は約7割にもおよぶ。本調査では、衣類の種別ごとに1年間で色変化を理由に廃棄した枚数と、購入時の平均的金額を尋ね、1人当たりの廃棄している衣類の金額を割り出した。
その結果、 1人当たり年間13,475円分の衣類が色変化によって廃棄されていることが明らかに。
洗濯頻度が高いほど衣類は短命に?! 約8割が洗濯トラブルを経験
調査対象者に、衣類の種別ごとの洗濯頻度(着用回数に対する1回の洗濯)を尋ねたところ、平均寿命が短い衣類TOP5は着用回数約2回以下で洗濯していることがわかり、洗濯の頻度が多いほど衣類は短命になることが明らかになった。
自分自身あるいは同居家族が洗濯をしたことで洗濯トラブルが起きた経験の有無について尋ねたところ、約8割の人が洗濯トラブルを経験していた。
日々の生活に欠かせない洗濯だが、正しい洗濯方法を学ぶ機会も少ないことから、トラブルが起きやすい家事なのかもしれない。
トラブルを経験した人にその内容について尋ねたところ、「色変化」に関するトラブルを約7割の人が経験し、最も多い洗濯トラブルとなっていた。
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行し、外出機会も増える中、半数以上(52.8%)の人が、「コロナが落ち着き、衣類をキレイに保つ意識が高まった」と回答した。
では、黄ばみや黒ずみ、色あせなど色変化が生じている衣類を着て人と会うことは、どのようなマイナスがあるのだろうか。
さまざまなシーンを想定し、回答を求めたところ、恋愛やビジネスシーンはもちろんのこと、「自分自身の自信を失う」ことにもつながることが分かった。