ハイセンスな街のサウナは誰もがやられるスーパーハイスペック
やられた~!
イイ意味で完全にやられました『SPA&SAUNA コリドーの湯』。
まぁ全面的にやられまくったんですが、いきなりサウナ室にズキュ~ンとやられた!
オートロウリュなんですが、ロウリュ水の吐口の下に、散水板のようなパーツがある。そしてこのパーツがロウリュ水をサウナストーン全体に分散させて降り注ぐような仕事をしている。
ただし! 水を分散させるだけ
じゃないのよ、そのパーツの役割。
わざと水がよく流れ落ちないような構造になってるらしく、一度ロウリュすると、その後、数分間、ズーッと水がタラタラ落ち続けてるの。
で、やっと水が全部落ち切ったと思ったら、もうそのすぐ後には次のオートロウリュがスタート!
要するに常時タラタラとオートロウリュしてるような状態。
「タラタラ」って表現は、悪い意味に使うことが多いけど、ワタクシ、人生で初めて「タラタラ」がイイ方向に作用している現場に出くわしました!
そのくらいこの「タラタラ」の生む高湿度が効きに効いたサウナの室内は、まさしく熱の悦楽!
あまりの体感の気持ちよさに、とっくに体の芯まで熱くなり、水風呂入りたくてたまらん状態に陥っても、この気持ちよさをもう少し味わいたいと、我慢しまくってサウナ室に居座ってしまった。
そのくらいサウナ室で気持ちよくなった後も、快適さは続いた。
80年代にテクノと同じムーブメントで流行ったインテリアのハイテックを思い出すかのような浴室は、あえて壁で仕切りを作ることで、回廊……それも未来の回廊のような雰囲気が漂う。
銀座のド真ん中で外気を取り入れた休憩スペース。サウナ室の説明に文字数を使いすぎた分、はしょって書きましたが、いや~これはやられないほうがおかしい!
サウナ上がりには、ライブラリーラウンジに、ワークスペース、リクライナーが完備されている。
そして、必ず行かねばならない呑める場所もある。
HPには『お食事処』となっておりますが、まぁ~しゃれたバーのムードでございます。
そして、いい意味でのやられまくりの締めとして、ミックスナッツでハイボールを呑む。
ク~ッ銀座! 酒以上に、銀座でこんな気持ちイイ状態になって、アルコールのグラスを傾けている自分に酔ってしまった。
そもそも銀座って日本のサウナの中心地だったんですよね。昭和の頃は、銀座だけで9軒のサウナがあったそうです。オレが40年前に初めてひとりで入ったサウナも銀座だったし。
それが一時期は0軒になり、最近個室サウナはいくつかできたみたいだけど、いわゆる「サウナ」がついにオープンしたのだ!
銀座がサウナの街として復活の狼煙を上げるのにふさわしいサウナですよ『コリドーの湯』は。
銀座で「今日は特別!」なんて日の夜には絶対入っておきたい。
いや、特別な日じゃなくても、しょっちゅう入りたいぜ!
熱い悦楽の体感もすばらしいが、暗めの照明もグッと大人っぽく、ムーディー銀座である。
場所柄さすがに窓全開ではないが、しっかり外気浴スペース!
なんともSF回廊といったムード。本文でハイテックって単語使ったけど、覚えてる人いるだろうか……。水風呂は右奥の青い照明に照らされ浮かぶ浴槽。
ハイボール(700円)とミックスナッツ(400円)。数種あるチョコレートアイスクリーム(550円)はゴディバでした!
見た目はバーだが軽食もある。
広いスペースではないがラウンジ、リクライナー、ワークスペースが、機能的にギュッと凝縮!
【DATA】
[住]東京都中央区銀座7-2-18 グランベルスクエア4F [電]03・6263・8772 [料]60分コース1800円、120分コース2900円、フリー3900円(土・日曜・祝日+500円、23:30~6:00入館+1900円)※ホテル宿泊者、会員は割引あり [営]11:00~翌9:00 [休]無休 [交]JR「新橋」駅、東京メトロ「銀座」駅より徒歩5分
カーツさとう
コラムニスト/プロドランカー。グルメ、旅、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。@DIMEの新・サウナ専門サテライトメディア『Saunner』もチェック!
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2023年5月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。