家のお風呂もいいけど、たまには大浴場の広々とした湯船で思いっきり足を伸ばしたい…
そんなニーズをお手頃価格で満たしてくれる銭湯。現在東京都内には400件以上もの銭湯があり、従来の銭湯のイメージを覆すようなリニューアルされた「ネオ銭湯」も注目を集めている。
不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」ではこのほど、東京都浴場組合に加盟する銭湯がある駅を対象に、ひとり暮らし向け物件の家賃相場を算出した結果を「銭湯のある家賃が安い駅ランキング(東京23区編)」として発表した。さらに、「銭湯が多い駅ランキング(東京23区編)」も公開した。
銭湯のある家賃が安い駅ランキング(東京23区編)
銭湯のある家賃が安い駅ランキングにおいて1位は「金町」だった。
「金町」は葛飾区にあるJR常磐線の駅で、京成金町線の「京成金町」も隣接している。上野など都心部へのアクセスが良好かつ、駅前にスーパーや飲食店が並ぶ、交通と生活の利便性のバランスが良い駅だ。
駅から徒歩7分にある「金町湯」は、2021年に「ニューレトロ」をコンセプトとして全面改装。サウナは毎週男女入れ替え制だが、水風呂や外気浴スペースもあり、サウナ好きも通うのが楽しくなる銭湯だ。
2位の「篠崎」は、江戸川区にある都営地下鉄新宿線の駅。新宿へ乗換なしでアクセスでき、家賃相場も都営新宿線内では安価で、ファミリーに嬉しい公共施設や公園なども充実している駅だ。
北口方向にある「庄楽の湯」は2013年にリニューアルされており、露天風呂や高濃度人工炭酸泉、シルク風呂、ジェットバス、電気風呂など、様々なお風呂を楽しむことができる。
銭湯の多い駅ランキング(東京23区編)
銭湯の多い駅ランキングにおいて、1位には2つの駅が同率でランクインした。
「北千住」は足立区にあるターミナル駅で、東京メトロ日比谷線、東京メトロ千代田線、JR常磐線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレスが利用できる。マルイやルミネといった大型の商業施設があるほか、駅周辺には飲食店も多いため、快適な暮らしができる駅といえそうだ。
銭湯は西口と東口にそれぞれ3件あり、中野と並んで東京トップの銭湯数。西口には「キングオブ縁側」と呼ばれる日本庭園のある「タカラ湯」、東口には徒歩1分にある「梅の湯」や2013年にリニューアルしており、変わり湯の露天風呂などが楽しめる「大和湯」といった魅力的な銭湯が多くある。
一方、「中野」は中野区にある駅で、JR中央線、JR総武線、東京メトロ東西線が利用できるため、新宿や東京、大手町などに乗換なしでアクセス可能だ。駅周辺には100店舗以上が集まる「中野サンモール商店街」や商業施設があり、北千住同様、快適な暮らしができる駅といえそうだ。
銭湯は北口に4件、南口に2件あり、北千住と並んで東京トップの銭湯数。南口には本格的な露天風呂やサウナなどが楽しめる「高砂湯」、北口にはダイナミックな壁絵が目にも楽しい「昭和湯」などがある。
<調査概要>
対象駅:東京都浴場組合に加盟する東京23区内の銭湯のアクセスに記載されている駅(※休業中の銭湯を除く、駅から徒歩20分以内の銭湯に限る)
対象物件:LIFULL HOME’Sに掲載された築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15㎡以上40㎡未満の賃貸物件(定期借家を除く)
抽出期間:2022年6月~2023年5月
家賃相場:管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
出典元:LIFULL HOME’S
構成/こじへい