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アウトドア派の新定番になるか?三菱「デリカミニT Premium 4WD」に乗ってわかったお値段以上のバリュー

2023.07.22

すでにこの@DIMEでは、今、話題騒然の新型軽自動車、三菱デリカミニの概要について報告しているが、今回、デリカミニT Premium 4WDでのロングランドライブの機会を得た。目的地は南房総保田のオートキャンプ場、そして amaneというオーシャンフロントの””ラグジュアリー&アクティブ”がコンセプトの音なのクロスオーバーリゾート施設。せっかくの機会なので、兄貴分のデリカD:5とともに訪れた。

出発前に驚かされた頼もしい積載力

まず、新型デリカミニの基本情報を紹介すると、ベースはekクロススペース。つまり、今、軽自動車でもっとも人気のスーパーハイト系軽自動車である。

そしてekクロススペースの主にエクステリアを”デリカ”の名を語るのに相応しいデザインに仕上げ、4WDモデルに関しては、165/60R15サイズのタイヤ、専用チューニングされたサスペンションを奢り、軽自動車最大級の大径タイヤによって最低地上高160mmを確保している。TVCMでもお馴染みとなった犬らしき「デリ丸」の顔つきを思わせるLEDヘッドランプの、まさに犬顔の表情は、すでに女性を含む多くの人の好感を得ていると言っていい。

ロングラン試乗を行ったのは、T Premiumというターボエンジンを積み、日産のプロパイロットに相当する三菱版の先進運転支援機能のMI PILOTなどを標準装備する最上級グレード。駆動方式はビスカスカップリングを用いた4WDである。

家族2人+小型犬1頭の1泊2日のドライブ旅行を兼ねての試乗ということで、荷物もそれなりに増えたのだが、出発前に驚かされたのが、荷物の頼もしい積載力だった。機内持ち込みサイズのキャリーケース2個、愛犬用の荷物、そして夏の愛犬連れドライブ旅行に不可欠なペットカート、オートキャンプ場で使う小さな椅子とテーブル、クーラーボックスなどが主な荷物なのだが、パッとテールゲートを開いた状態、つまり身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で頭上に250mm、膝周り空間に400mmという広大な居住空間が得られる後席後端位置では、ラゲッジルームの寸法は、奥行き290mm、幅885mmと、とても上記の荷物が入るスペースではない。

が、スーパーハイト系軽自動車最大の320mmものスライド量を持つ後席を前端位置までスライドさせると、奥行きは675mmにまで拡大。機内持ち込みサイズのキャリーケースの全長が540mmなので、横倒しした状態で縦にすれば、余裕で2個、積み込むことができ、空いたスペースに車体本体高さ555mm、幅530mm、奥行き330mmのペットカートの車体本体を積んでも、まだまだ余裕ある”魔法”のスペースにアレンジできたのである。

デリカミニの前席に乗り込めば、まずは撥水生地のシートのかけ心地に納得だ。分厚いクッション感があり、背中のサポート性もなかなか。軽自動車らしからぬ上質上級なかけ心地に満足できた(三菱ekクロススペース、日産ルークスも同様)。

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