ミドルレンジとハイエンドの隙間を狙った高コスパスマホ「motorola edge 40」
一方、motorola razr 40 ultraと同時に発売となるmotorola edge 40も見逃せないスマホです。
チップセットにメディアテックのDimensity 8020を採用。メモリ8GB、ストレージ256GBという構成で、性能的にはミドルレンジとハイエンドの中間に位置する端末となります。
冒頭でも触れた通り、近年は円安や物価高、半導体不足のあおりを受け、各社のフラッグシップモデルが20万円前後で販売されるのが一般的になりつつあります。その様な状況は仕方ないことですが、とはいえ、なかなか機種変更に踏み切りにくいのも事実でしょう。
そこで注目なのが、今回登場したmotorola edge 40のような〝ミドルハイ〟と呼ばれるジャンルのスマホ。他メーカーでいえば、AQUOS Rシリーズが思い浮かびます。真のフラッグシップモデルは「AQUOS R8 pro」に設定。そして、少し下のランクとして「AQUOS R8」を位置づけたことが記憶に新しいように、〝最新・最先端ではないものの高性能なスマホ〟とでも呼べる市場が、にわかに活気づいています。
motorola edge 40は、ディスプレイが約6.55インチで、144Hzリフレッシュレートに対応。ディスプレイ左右が湾曲した、エッジディスプレイとなっており、スタイリッシュなデザインも特徴となります。本体カラーはイクリプスブラック、ルナブルーの2色で、イクリプスブラックはヴィーガンレザー素材、ルナブルーはアルミ素材が使用されています。
実際に手に持って特に印象的なのが、圧倒的な軽さ。イクリプスブラックは約171g、ルナブルーは約167gとなっており、見た目のイメージよりもかなり軽い仕上がりになっています。
バッテリーは4400mAhで、IP68相当の防水防塵性能を搭載。おサイフケータイ機能や顔認証、指紋認証の両方に対応するなど、日本市場で求められることの多い機能をまんべんなくカバーしています。
MOTO STOREでの販売価格は6万4800円。ミドルレンジスマホとそん色ない販売価格である上に、IIJ mioにMNPするタイミングで端末を購入すると、一括3万9800円の特別価格となります。コストパフォーマンスという観点でいえば、〝価格破壊〟とも思えるお得な端末です。
日本市場にフルラインアップを揃えたモトローラのさらなる飛躍に期待
モトローラとしては、motorola razr 40 ultra、motorola edge 40の2モデルを追加することで、エントリーモデルからフラッグシップモデルまで、幅広い価格帯に製品をラインアップしたことになります。近年は通信キャリアのメインブランドでの取り扱いこそありませんが、日本市場での展開に精力的であることに間違いはありません。
今回登場した2モデルも含め、モトローラスマホのほとんどは、「ピュアAndroid」と呼ばれる、癖のないソフトウエアを搭載しているため、他社のAndroidスマホユーザーが機種変更をしても、あまり迷うことなく使用できるのが特徴の1つ。日本市場向けのカスタマイズはもちろん、コストパフォーマンスにも優れ、サポート体制も充実しているので、日本市場でのシェアを一気に拡大することも、やぶさかではないかもしれません。
取材・文/佐藤文彦