ダイソーのゲームが、今とても熱い。
2021年頃から、「ボードゲーム業界で活躍中のクリエイター達とコラボ」して、ボードゲームやカードゲームを続々とリリース。どれも110円ながら、価格以上の作り込みとゲーム体験を味わえる良品揃いとなっている。
今回はその中から、大人でも楽しめるゲーム9製品を紹介しよう。
目次
美麗イラストで惹きこまれる「人狼カードゲーム Dead or Alive」
2001年に誕生し、数々のバリエーションを生んで、もはや1つのゲームジャンルとなった人狼ゲーム。
ダイソーの人狼ゲームは、少数派である人狼と、多数派の市民(人間)の腹の探り合いという基本ルールを踏襲した正統派。特殊能力を持った人間には、狩人、占い師、霊媒師、裏切り者がある。プレイする人数が多くなるほど、こうした人間を登場させられ、おもしろさも広がる。
拡張版も発売されており、これにはマジシャンやコスプレイヤーといった人間側の追加の役職が含まれる。
基本・拡張セットともに、なんといってもの魅力は、イラストが本格的でチープでないこと。
作画は「日本神話タロット」で話題となったヤマモトナオキ氏が担当しており、ファンであれば必買だ。
■商品詳細
商品名:人狼カードゲーム Dead or Alive
価格:110円
原産国:台湾
材質:紙
商品サイズ:6.3cm×8.8cm
種類:-
相手の最善手を妨害して盛り上がる「セカンドベスト!」
2人で対戦するゲームで、各自8つの丸いコマを与えられ、8マスある盤上にコマを交互に1つずつ置く(コマの積み重ねも可能)。置き切ったら、盤上のコマを隣か対岸に移動する。4つの連続したマスに自分のコマを並べるか、自分のコマを3つ同じマスに重ねたら、そのプレイヤーが勝ちというシンプルなルール。
相手の手番で、「セカンドベスト」と宣言することで、そのプレイヤーは別の手を打たなければならないというルールが、ゲームを盛り上げる妙味になっていて、ハマるゲームに仕上がっている。
■商品詳細
商品名:セカンドベスト!
価格:110円
原産国:台湾
材質:紙、ウレタン
商品サイズ:9cm×9cm(プレイシート)
種類:-
1ゲーム数分ながら楽しく白熱する「クローバーブーケ」
2人対戦のカードゲームで、各自0~9の数字が記された10枚のカードを手札にしてスタート。互いに相手の手札からカードを1枚引き、それと自分のカード1枚の数字を合計し、大きい方がそのラウンドの勝者となる(例外的に4のカードが含まれたら、数の合計が小さい方が勝者)。最大5ラウンド繰り返し、先に3勝したほうが最終的な勝者となる。
数分で1対戦が終わるが、相手の心の読み合いが白熱し、何戦でも続けたくなるほど面白い。
■商品詳細
商品名:クローバーブーケ
価格:110円
原産国:台湾
材質:紙
商品サイズ:6.3cm×8.8cm
種類:-
大喜利ゲームとしてみんなで楽しめる「エリートイケメンマッチョ」
30枚のカードが入っているが、それが「エリート」「イケメン」「マッチョ」の3種類(10枚ずつ)しかないという、変わり種のカードゲーム。
プレイ人数は5~10人で、各キャラカードを1枚ずつ配り、1人が親になる。親は「落ち込んでいるから慰めて」といった悩みごとを考え、お題として出す。ほかのプレイヤーは、どのキャラでどう解決するのかを考え、キャラカードを出す。ここで、最も少ないキャラを出したプレイヤーたちが、回答権を与えられるのがミソ。回答のなかで一番気に入ったものに対し、親は得点チップを1枚提供する。親は、プレイヤーの数だけ交代していってゲームを進め、最後に得点チップの多かった人が勝利。
どの回答が良かったかは主観の世界なので、勝敗にこだわらず大喜利を楽しむパーティゲームといえる。
■商品詳細
商品名:エリートイケメンマッチョ
価格:110円
原産国:台湾
材質:紙
商品サイズ:6.3cm×8.8cm
種類:-
相手のコマを押し出す心理戦が面白い「オストル (ostle)」
お互い5個のコマが与えられ、さらに双方が動かせる丸いコマが盤上に展開する、どことなく将棋を彷彿とさせる対戦ボードゲーム。
コマは、将棋の王将と同じく前後左右に1マス動かせるが、将棋と違って相手のコマを取るのではなく「押す」。相手のコマを、先に2つ盤外に押し出した方が勝利する。ルールは簡単だが、奥深い心理戦が楽しめる。
■商品詳細
商品名:オストル (ostle)
価格:110円
原産国:台湾
材質:紙
商品サイズ:盤は15cm×15cm、コマは2.1cm×2.1cm
種類:-
カード使いの巧拙が勝敗を決める「ギリギリ (GIRIGIRI)」
0、1、3、5、7の数字が書かれたカードを手札とし、各プレイヤーは1枚ずつ場に出して、その数字を足していく。加算されていった数が、20、40……に達するたびに、それを招いたプレイヤーは所定のダメージを受ける。100に到達したらゲーム終了で、そのときに最もダメージが少ないプレイヤーが勝利する。
……という単純明快なルールにスパイスをきかせているのが、数種類あるアクションカードだ。これは、「次のターンのプレイヤーの手札を見ないで1枚選び場に置く」といった、相手のプレイを妨害する効果を発揮する。適切なタイミングでアクションカードを使えるかどうかが、勝敗の帰趨を決めるエキサイティングなゲームだ。
■商品詳細
商品名:ギリギリ (GIRIGIRI)
価格:110円
原産国:台湾
材質:紙
商品サイズ:25.7cm×18.2cm(プレイシート)
種類:-
物語の登場人物になって謎を解く「体験ミステリーゲーム」シリーズ
「体験ミステリーゲーム」は、共通したコンセプトで構成された謎解きゲームの一種。現在「ブルーホール」「ギフトサマー」「どうぶつレストラン」「ドラゴンの卵と魔法の祭壇」の4作品が発売されている。
ゲームでは、各プレイヤーは物語の登場人物になって、ほかのプレイヤーと話し合いながら、謎を解いていく。ゲーム終了時に目標の達成に応じて得た点数が高いプレイヤーが、勝利するが、勝負というよりも、みんなで謎解きを楽しむプロセスに比重が置かれている。ゲーム中に二次元コードを読み込んでウェブに接続することを求められるが、これは物語を補完する文章であったり、エンディングであったりする。ゲームの特性上、再プレイはできないが、パーティゲームとしてオススメポイントは高い。
■商品詳細
商品名:体験ミステリーゲーム
価格:110円
原産国:中国
材質:紙
商品サイズ:8.8cm ×12.6cm
種類:-
思わずピザが食べたくなるパーティゲーム「オーダーピザーラ」
ピザの1ピースが描かれた55枚のカードをおもてにして、テーブルの上にランダムに並べる。そのうち、裏が黒の8枚は裏のままにしておく。めくり役のプレイヤーが、黒のカードのどれかをめくると、そこにアルファベットが記載されているので、みんなで一斉にアルファベットが対応したピザのカードを1枚ピックアップする。
黒のカードがなくなるまで、これを繰り返し、各自8ピースからなるピザを作る。「+2点 ピザーラ カニマヨ」などと書かれたオーダーカードにもとづき得点を集計。一番得点の高い人が勝ちというゲーム。
宅配ピザチェーン大手の「ピザーラ」とコラボして生まれたゲームだけに、プレイしているとピザを食べたくなる。ゲームも楽しいが、販促プロモーションがうまく生きたパーティゲームとして成功している。
■商品詳細
商品名:オーダーピザーラ
価格:110円
原産国:台湾
材質:紙
商品サイズ:6.3cm×8.8cm
種類:-
ハラハラしながらめくって白熱する「アロハ!バーガー」
1975年にハワイで創業し、現在は日本だけでも34店舗を展開する「KUA`AINA(クア・アイナ)」とのコラボで開発されたカードゲーム。
2~4人でプレイし、32枚の具材カードをテーブルに裏向きで並べる。親は、注文するバーガーの具をいくつか選び、プレイヤーは1人ずつ具材カードをめくっていく。注文した具材と異なる具材をめくったり、注文数を超過した具材をめくってしまうと、次のプレイヤーへ。注文内容に過不足なくなるキメのカードをめくった人が、そのバーガーを完成した人とみなされる。このようにプレイを進め、最初に3個のバーガーを作った人が勝ち。運の要素がそれなりにあるが、コツをつかんでくると盛り上がるゲームだ。
■商品詳細
商品名:アロハ!バーガー
価格:110円
原産国:台湾
材質:紙
商品サイズ:直径6.5cm
種類:-
撮影・文/鈴木拓也