あなたの周りに「あの人は、いったい1日が何時間あるんだろう?」と思ってしまうほど、物事を段取りよくテキパキこなす人はいませんか?
では、そういう「要領がいい人」たちは、生まれつき頭がよかったり、センスや才能の持ち主だったりするのでしょうか?
「要領がいい・悪い」は、決して才能やセンス、ましてや生まれつきの頭のよさの問題ではありません。「要領がいい人」は、ほんの少し、「脳の使い方」が違うだけ。
そこで「要領がいい」ということを、「ゴールへの最短距離を進めること」と定義し、その方法を最新の脳科学から解き明かす菅原洋平さんの著書『「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ』の中からDIME読者におすすめしたいノウハウを厳選、再編集してお届けします! 「脳の使い方」と聞いて、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、決して難しいことは書いていませんので是非チェックしてみてください。
努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ〈39〉思わず見返したくなる「視覚化」ノート術
ノートに文字がびっしりで、後で見返す気にならない……。
そんな人におすすめのノート・メモ術を2つ紹介しましょう!
1:キーワードは擬人化・キャラ化する
手っ取り早くエピソード記憶化できるのが、「情報の擬人化」です。
たとえば、糖質、脂質、たんぱく質の特徴を覚えるならば、それぞれを人の性格になぞらえて「すぐに熱くなって飽きやすい糖質くん」「やる気になるのは遅いけど、やり始めたら長続きする脂質さん」「脂質さんをやる気にさせるたんぱく質ちゃん」といった感じです。
絵を描くのが好きならば、キャラクターにしてしまうのも効果的です。その情報の性質だけでなく、情報同士の関係性や一連の情報をエピソード記憶化することができます。
イラストを描き込むことで忘れにくくなることも、研究で明らかになっています。絵が苦手でも、簡単なマークや表情を表すアイコンをつけておくだけで、情報に「エピソード」を付与することができます。
2:思考ツールを使い、情報をつなげる
キャンディーチャート、バタフライチャート、フィッシュボーンなど、情報を視覚的にまとめるのに有効とされる思考ツールを積極的に活用するのもおすすめです。
情報の関連づけをするには、線で結んだり、〇で囲むなど図式化したりするのが効果的。情報を図式化した「コンセプトマップ」ができたら、「それがなにに見えるか」を自分なりに考え、それを書き足してみましょう。
アメ、魚、フルーツ……自分のイメージを書き込めば、それに関連したエピソードが脳内でつながり、より記憶に定着しやすくなります。
☆ ☆ ☆
いかがでしたでしょうか?
実は、次の大半の人が漠然と思い描いている「要領のよさ」 。5つで構成されているそうです。
1 「余計な情報」に惑わされない
2 「脳のムダづかい」を減らす
3 「すぐやる人」になる
4 「同じ失敗」を繰り返さない
5 「思い込み」を捨てる
この項目を見ただけで、 「たしかに、自分に足りないことかも」と思った人も多いのではないでしょうか?
そうなんです!
「要領をよくする」とは、新たな知識や技術を身につけるというより、ムダを省いたり、余計な情報をカットしたりすることが大切であり、誰でもすぐに実践でき、再現性のあることなのです。それを把握して再現性のある行動にしてしまえば、努力に頼らず「要領がいい人」になることができるというわけです。この本では、最新の脳科学から導き出したメソッドをもとに要領のよさを、再現性のある科学的なコツとしてまとめられています。意外で、すぐに実践できる方法が知りたくなった方は是非チェックしてみてください。
「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ
著者/菅原洋平
発行/株式会社アスコム
著者/菅原洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)、『すぐやる! 』(文響社)などベストセラーを多数上梓。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。