あなたの周りに「あの人は、いったい1日が何時間あるんだろう?」と思ってしまうほど、物事を段取りよくテキパキこなす人はいませんか?
では、そういう「要領がいい人」たちは、生まれつき頭がよかったり、センスや才能の持ち主だったりするのでしょうか?
「要領がいい・悪い」は、決して才能やセンス、ましてや生まれつきの頭のよさの問題ではありません。「要領がいい人」は、ほんの少し、「脳の使い方」が違うだけ。
そこで「要領がいい」ということを、「ゴールへの最短距離を進めること」と定義し、その方法を最新の脳科学から解き明かす菅原洋平さんの著書『「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ』の中からDIME読者におすすめしたいノウハウを厳選、再編集してお届けします! 「脳の使い方」と聞いて、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、決して難しいことは書いていませんので是非チェックしてみてください。
努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ〈32〉あなたの「情報処理タイプ」はどっち?
脳には、その情報処理の仕方に「同時系」「継次系」という大きく2つの種類があります。私たちは、両方の処理系統を使っているのですが、どちらかに偏りがあり、それが「型」となって表れます。
2つの処理系統を知ることで、自分の処理系統がすべてではなく、それが優れているわけでもないことに気づけます。さらに、自分のスタイルを手放して、自分が好まない処理系統、苦手とする処理系統を使ってみれば、新たな発見があり、「要領が悪い人」に対する接し方、取り組み方の幅が広がります。
まずは、あなたの「型」をチェックしてみましょう。
次の7つの設問のうち、AとBどちらの数が多いでしょうか?
【Aが多かった人】
「同時系」という処理系統が優位に使われています。
同時系が優位な人の脳の中では、頭頂葉(空間イメージ)、後頭葉(視覚イメージ)という領域が頻繁に使用されます。
この場合、まず完成イメージがビジュアルでぱっと浮かび、それに向かって進みながら考える戦略を得意とします。
そして、イメージが別のイメージと合わせられたり、別の情報でイメージが飾りつけられたりするので、情報の関連づけが得意です。
冒頭の例でいえば、とある会社Aの部下が同時系です。
【Bが多かった人】
「継次系」という処理系統が優位に使われています。
継次系が優位な人の脳の中では、側頭葉(記憶の貯蔵)という領域が頻繁に使用されます。
この場合、やるべき課題を網羅して、その順序や前後関係を整理して進める戦略を得意とします。
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いかがでしたでしょうか?
実は、次の大半の人が漠然と思い描いている「要領のよさ」 。5つで構成されているそうです。
1 「余計な情報」に惑わされない
2 「脳のムダづかい」を減らす
3 「すぐやる人」になる
4 「同じ失敗」を繰り返さない
5 「思い込み」を捨てる
この項目を見ただけで、 「たしかに、自分に足りないことかも」と思った人も多いのではないでしょうか?
そうなんです!
「要領をよくする」とは、新たな知識や技術を身につけるというより、ムダを省いたり、余計な情報をカットしたりすることが大切であり、誰でもすぐに実践でき、再現性のあることなのです。それを把握して再現性のある行動にしてしまえば、努力に頼らず「要領がいい人」になることができるというわけです。この本では、最新の脳科学から導き出したメソッドをもとに要領のよさを、再現性のある科学的なコツとしてまとめられています。意外で、すぐに実践できる方法が知りたくなった方は是非チェックしてみてください。
「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ
著者/菅原洋平
発行/株式会社アスコム
著者/菅原洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)、『すぐやる! 』(文響社)などベストセラーを多数上梓。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。