あなたの周りに「あの人は、いったい1日が何時間あるんだろう?」と思ってしまうほど、物事を段取りよくテキパキこなす人はいませんか?
では、そういう「要領がいい人」たちは、生まれつき頭がよかったり、センスや才能の持ち主だったりするのでしょうか?
「要領がいい・悪い」は、決して才能やセンス、ましてや生まれつきの頭のよさの問題ではありません。「要領がいい人」は、ほんの少し、「脳の使い方」が違うだけ。
そこで「要領がいい」ということを、「ゴールへの最短距離を進めること」と定義し、その方法を最新の脳科学から解き明かす菅原洋平さんの著書『「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ』の中からDIME読者におすすめしたいノウハウを厳選、再編集してお届けします! 「脳の使い方」と聞いて、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、決して難しいことは書いていませんので是非チェックしてみてください。
努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ〈24〉効果大! 「先取り仮眠」
同じ失敗をなくすうえで天敵となるのが、「眠気」です。
日中に起こった眠気には、よく「15分仮眠がよい」といわれますよね。
でも、そのとおりに実践しても、眠気がずっと続いてしまうことも少なくありません。
この原因の1つは、眠気をギリギリまで我慢していること。
ぜひ、覚えておいてください。
最悪なのは、眠気のピークまで我慢してから、そのままウトウト居眠りをしてしまうこと。
これをしてしまうと、目覚めた後も頭がボーッとした状態になります。眠くなって脳波がゆっくりになった状態で眠ってしまうと、目覚めて急に脳波が速まるわけにはいかないからです。
これは、車が急に止まれない慣性の法則になぞらえて、「睡眠慣性」と呼ばれています。
そこで、おすすめの方法があります。
まだ眠くないうちに先取りして仮眠をしておくと、目覚めた後はよりスッキリできます。
「大体これくらいの時間に眠くなる」ということがわかったら、眠気を覚える前に15分程度の仮眠をしておきましょう。脳のパフォーマンスは格段に上がり、「またやっちゃった」を未然に防ぐことにつながります。
仕事中など、眠るわけにはいかない状況では、1分間、目を閉じてみるだけでも効果があります。
目を閉じれば、眠っていなくても「アルファ波」というゆっくりした脳波が出現し、スッキリした感覚をつくることができるからです。
一番やってはいけないのは、いま感じている眠気をただ我慢し続けること。
そうなると、あなたの脳のセンサーが機能不全に陥り、同じ失敗を繰り返してしまうでしょう。
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いかがでしたでしょうか?
実は、次の大半の人が漠然と思い描いている「要領のよさ」 。5つで構成されているそうです。
1 「余計な情報」に惑わされない
2 「脳のムダづかい」を減らす
3 「すぐやる人」になる
4 「同じ失敗」を繰り返さない
5 「思い込み」を捨てる
この項目を見ただけで、 「たしかに、自分に足りないことかも」と思った人も多いのではないでしょうか?
そうなんです!
「要領をよくする」とは、新たな知識や技術を身につけるというより、ムダを省いたり、余計な情報をカットしたりすることが大切であり、誰でもすぐに実践でき、再現性のあることなのです。それを把握して再現性のある行動にしてしまえば、努力に頼らず「要領がいい人」になることができるというわけです。この本では、最新の脳科学から導き出したメソッドをもとに要領のよさを、再現性のある科学的なコツとしてまとめられています。意外で、すぐに実践できる方法が知りたくなった方は是非チェックしてみてください。
「仕事が終わらない人生」が180度変わる 努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ
著者/菅原洋平
発行/株式会社アスコム
著者/菅原洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)、『すぐやる! 』(文響社)などベストセラーを多数上梓。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。