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缶コーヒーもバカ売れ!今夏の注目ドリンク「炭酸コーヒー」の作り方

2023.07.15

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

「炭酸コーヒー」は コーヒーに炭酸水を加えたアレンジドリンク。海外ではエスプレッソを炭酸やトニックウォーターで割った飲み方が楽しまれていて、暑い夏にさわやかな飲み口のドリンクとして広く浸透している。

日本ではあまり親しみのない炭酸コーヒーだが歴史は古く、1954年に販売された「コーヒーサイダー」が最初だと言われている。以降、長年にわたり飲料メーカー各社が製品開発を行ってきたが、広く定着するまでには至っていない。

理由として一説では、苦味の強い焙煎の深いコーヒーが一般的であったため、味わいが強すぎたのではないかとも言われている。ソーダの気泡がグラスにあたると香りが口腔内に広がりやすく、よりコーヒーのフレーバーを感じることができるが、味の濃いものを好む欧米人に対し、繊細な食文化を持つ日本人にとっては、苦味のある強烈な味わいと感じ人が多かったのかもしれない。

今まで定着しなかった炭酸コーヒーだが、フルーティなフレーバーを持つものなどコーヒーの選択肢が増えたこと、コーヒー=濃くて苦いという固定概念を持たない人が増えたことなど、日本のコーヒー事情の移り変わりの中で炭酸コーヒーが注目されつつある。

黒ビールのような黒泡が楽しめる「TULLY’S COFFEE BLACK&SODA GASSATA」

今年話題をさらったのが、5月に伊藤園から発売された缶タイプのブラックコーヒーソーダ「TULLY’S COFFEE BLACK&SODA GASSATA」(176円・以下、ガッサータ)。

ブラックコーヒーと炭酸を合わせたガッサータは、グラスに注ぐとまるでスタウト(黒ビール)のような見た目がSNSやメディアで注目され、伊藤園が2022年~2023年に発売した新商品の中では一番出荷数が多く好調に推移している。

本製品3本とオリジナルグラスのセット(528円)は完売し、反響が大きかったことから7、8月に増産して再発売する。

伊藤園 マーケティング本部 コーヒーブランドグループ 商品チーフ 井上信一氏に、ガッサータ誕生の経緯や特長、おいしい飲み方などについて伺った。

ブラックコーヒーの新たなカテゴリーを作りたい

タリーズはお客様にワクワク感や特別感を伝えていきたいブランドですが、シーズンごとに展開できる店舗と違い、ボトル缶飲料などのRTD商品に関してはその点が少し不足していました。

コロナが落ち着いて世の中がオープンマインドになっていく中で、我々の強みであるブラックコーヒーを活かした特別感のある商品として炭酸コーヒーを選びました。

過去にも各飲料メーカーで炭酸コーヒーは展開されており、窒素ガスを使ったニトロブリューコーヒーがカフェで注目されたこともあります。定着はしなかったものの、炭酸コーヒーは以前から飲まれており、文化として存在していました。だからこそ今までとは違うアプローチをすれば、お客様の支持をいただけるのではないかと、無糖の炭酸ブラックコーヒーを発売することにいたしました。

昨今は強炭酸、無糖炭酸が好まれる傾向があります。また、コーヒー飲料市場が伸び悩む中、3割以上がブラックコーヒーにシフトするなど、ブラックコーヒーカテゴリーは伸長しています。

お茶、水と、無糖化の傾向は飲料では顕著に表れており、コーヒーのカテゴリーでも無糖化の流れは進んでいます。コーヒー飲料市場に、ブラックコーヒーをベースとした新しいカテゴリーを作りたいという想いもありました。

過去の炭酸コーヒーは有糖が多く、コーヒーの苦みと酸味に甘味が入ってしまうことで複雑な味になっていましたが、シンプルに無糖炭酸と合わせて酸味をうまくコントロールできればおいしい組み合わせになるし、時代背景にもマッチした商品が作れるのではないかと考え、南イタリア・カラブリア州で半世紀以上も前から親しまれている「エスプレッソソーダ」を参考にガッサータを開発しました。

ガッサータのブラックコーヒーは、エスプレッソソーダを参考に深煎りのエスプレッソに近いコーヒーを使っています。ドリップコーヒーだと炭酸の味に負けてしまうところがあり、酸っぱさが前に出てきてしまうためです。

炭酸のガス圧はかなり苦労した点です。今は強炭酸が人気ですが、強炭酸になるほど酸が強くなり口の中で暴れてしまうため、抑えめにする必要がありました。そこで、各ビール銘柄のガス圧を調べて、シャープになりすぎない味のビールを参考にさせてもらいました。

黒ビールを意識した商品づくりやプロモーション

今まで他社さんが成功しなかった炭酸コーヒーを本当に出すべきかと、社内で検証を重ねてきました。追い風要因を探していた中で、ノンアルコール飲料が注目されている、ビールの消費が伸び悩んでいる中で黒ビールは伸長している、この2点に着目しました。

少しでも多くのお客様に刺さって、今までにないインパクトを与えられる手法として視覚的なアプローチを行うことにしました。ビールのような泡立ちにこだわり、商標権も取得した「黒泡」を一番魅力的に見せるには、スタウトグラスで飲む提案が良いのではないかと考えました。

ビアバー「麦酒大学」学長の山本祥三さんに、美しい黒泡を作る注ぎ方を伝授いただき、公式チャンネルでお伝えしています。

SNSでも話題になりうれしい限りですが、実はお客様の反応は二極化しています。Twitterの弊社の公式アカウントで「炭酸コーヒーはあり?なし?」と調査をしたところ、見事に真っ二つに割れました。

想定では普段ブラックコーヒーを飲んでいる層に支持を得られると思っていましたが、実際はブラックコーヒー愛飲者のほうが「なし」を選ぶ方が多かったんです。別に炭酸を入れなくても、キンキンに冷やしたブラックコーヒーでいいというご意見ですね。

逆においしいと支持していただいたのが、普段は無糖炭酸水を飲んでいるお客様。「味がついていない炭酸水に飽きが来ていたので、コーヒーの味わいも楽しめるのがいい」というご意見が多く、「ケース買いをした」「今日は5本目を飲んでいる」というどっぷりとはまっているお客様もいます。

メインユーザーのお客様がどのような味わいを求められているのか、ガッサータで大変勉強になりました。

おすすめはグラスに注いで黒泡を楽しむ飲み方

ガッサータはグラスに注いで優雅に時間を楽しんでいただきたいですね。缶から直接飲むと炭酸の酸っぱさを感じるので、グラスに注ぐと少し炭酸が抜けてまろやかになります。

無糖でカロリーゼロ、カフェインが当社製品比で約1/5と少ないため、日中のリフレッシュタイム、スポーツの後、夜の時間帯でも安心して飲めます。“ノンアルコール黒ビール”のような感覚で楽しまれる方もいます。

アイスクリームをのせたコーヒーフロートや、ライムやレモンを加えるといったアレンジもできます。アイスで一番相性がよかったロッテの「爽 バニラ」とコラボすることになりました。公式サイトでは爽 バニラを使った「ガッサータシェイク」も紹介しています。


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