DIME MAGAZINE
「ダイエットしたいと思いながら、つい食べすぎてしまう」「忙しすぎて、自分のやりたいことをする時間がもてない」「相手にハッキリ言うことができず、ストレスを感じた」「ついスマホを見すぎて、時間をムダにしてしまった」など、思いどおりにいかない自分に苛立だったり、自分を責めたりしたこはないでしょうか？
日々の生活の中で、意志が弱く、なかなか思いどおりにいかないことってありますよね。でも、実は自分を変えることができるかどうかに、意志が強いか弱いかは関係ないそうです。
意志の力に頼るのでなければ、どうしたらいいか。その答えは「言葉の力」を利用することだそうです。人は１日の中で、自分との会話「脳内トーク」を何千回から何万回も行っていると考えられています。つまり、脳は「脳内トーク」の影響を多大に受けているのです。
それなのに私たちは他人と話す技術は学ぼうとするのに、なぜ自分と話す技術は学ばないのでしょうか？ 今回は最新の研究データに基づき、誰でも簡単に「脳内トーク」を変えられる方法を、わかりやすく解説した脳科学者の西 剛志さんの著書「世界一やさしい自分を変える方法」の中からDIME読者におすすめしたいノウハウを厳選、再編集してお届けします！
「脳内トーク」の技術を駆使して、脳をよい意味で騙し、自らを成功へと導いてください。
「脳内トーク」が、あなたの会話力を上げる
人とのコミュニケーションを上達させたいのであれば、まずは自分と向き合ってみることをおすすめします。
なぜなら、自分との会話がうまくなると、相手との会話もうまくなるからです。私たちの脳には、ミラーニューロンと呼ばれる鏡のような細胞があって、「相手に伝える言葉」と「自分に伝える言葉」を区別しにくい傾向があります。
「バカヤロウ」と相手に言ったはずなのに、自分の気持ちもよくないのは、相手に対する言葉が、自分にも伝わっているからです。
逆に、私たちは、自分自身に話しかけるとき、相手に話すときに使う同じ右脳半球（相手の気持ちを理解する場所）が活性化することもわかっています。
いきなり、面と向かってだれかと会話の練習をしようとすることは、サンドバックさえ叩いたことがないのに、ボクシングの試合に臨むようなものです。
まずは、自分との会話を上達させること。
ここまで、「脳内トーク」の方法を数多く紹介してきましたが、「脳内トーク」はそのまま自分との会話を上達させる方法でもあるので、この本にある内容を実践してもらえれば、自分との会話は上達するはずです。
たとえば、自分を責めてばかりで、内面がボロボロな人の言葉は、なかなか相手に届きません。
ここからは、対人コミュニケーションでよくある場面を例にとって、うまくいく人はどんな「脳内トーク」をしているのかを紹介していきます。
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