「人から批判されて気持ちが下がったとき」にどう立ち直るか?
人から批判されると、いい気持ちはしませんよね。たった1人に批判されただけで、自分が受け入れられていないことに、ショックを感じることもあるでしょう。
しかし、うまくいく人の多くが、批判に対して寛容で、影響を受けない耐性をもっています。
これは、ある有名な経営者が教えてくれた話ですが、業界で有名になると、支持してくれる人も増えますが、その分、批判する人も多くなるそうです。彼が若いときには、批判に慣れておらず、誹謗中傷されるたびに、落ち込んでいたようです。
しかし、ある日テレビで、某芸能人の番組を見ているときに、その考え方が変わります。
その人は、「周りの批判に、どう対処しているんですか?」という質問に対して、
「批判なんて、小鳥のさえずりです」
と、答えていたそうです。それ以来、その経営者は、だれかに批判されても、毎回「小鳥のさえずり」と思えるようになり、ストレスを感じなくなったようです。
これは立派な「脳内トーク」です。
また、これはある聖者が「人からの批判に、どのように対処しているのですか?」と聞かれたとき、言っていた言葉です。
「私は、人の心は、湖のようなものだと思っている」
「風が吹いたり、嵐がきたりしたら、湖の面おもては波がたったり揺れることもある。でも、湖の底はとても静かで穏やかな世界が広がっている。私の心も、そのようなものなんですよ」
その言葉を聞いたとき、私は心をマスターしている人は、本当に素晴らしい「脳内トーク」をしているなと感じました。
それ以来、私もこの「脳内トーク」をしていますが、言葉とは不思議なもので、何度も使っていると、自然と、人に影響されていない自分に気づくようになりました。
もちろん、一瞬心が動くこともありますが、それはその場だけのことで、あとは穏やかに対処できている自分に気づきます。
言葉を変えるだけで、心の状態が変わる。「脳内トーク」は、自分の心の状態を変える、素晴らしいツールになります。
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いかがでしたでしょうか? 成功者と呼ばれる人たちは、「脳内トーク」を意識的に活用しています。「脳内トーク」を使って、脳をよい意味で騙し、自分の常識(思い込み)を打ち破る。そして、視点を増やす 。成功者たちの多くが、 「脳内トーク」を活用して、自分を変えてきた人たちなのです。
「人生を変えるためには、大きなことをしなければならない」 、多くの人がそんな常識を信じています。しかし、研究からわかったことは、私たちは大きなことをする必要はないということでした。日々の小さなことが、物事のとらえ方や行動をはじめ、能力や性格、さらには健康、習慣、パフォーマンスにまで影響を与えるということです。そして、そのベースになるのが、 「脳内トーク」なのです。
自分を変化させて、なりたい自分に近づいていくためのより詳しいヒントは「世界一やさしい自分を変える方法」をチェックしてみてください。
「世界一やさしい自分を変える方法」
著者/西 剛志
発行/株式会社アスコム
著者/西 剛志(にし・たけゆき)
東京工業大学大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年にうまくいく人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めてこれまで1万人以上に講演会を提供。エビデンスに基づいた研修、商品開発サービスなども全国に展開。テレビやメディアなどにも多数出演。著書シリーズは海外でも出版され「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」(アスコム)をはじめとして累計22万部を突破。
脳科学者 西剛志公式サイト
https://nishi-takeyuki.com