「ダイエットしたいと思いながら、つい食べすぎてしまう」「忙しすぎて、自分のやりたいことをする時間がもてない」「相手にハッキリ言うことができず、ストレスを感じた」「ついスマホを見すぎて、時間をムダにしてしまった」など、思いどおりにいかない自分に苛立だったり、自分を責めたりしたこはないでしょうか?
日々の生活の中で、意志が弱く、なかなか思いどおりにいかないことってありますよね。でも、実は自分を変えることができるかどうかに、意志が強いか弱いかは関係ないそうです。
意志の力に頼るのでなければ、どうしたらいいか。その答えは「言葉の力」を利用することだそうです。人は1日の中で、自分との会話「脳内トーク」を何千回から何万回も行っていると考えられています。つまり、脳は「脳内トーク」の影響を多大に受けているのです。
それなのに私たちは他人と話す技術は学ぼうとするのに、なぜ自分と話す技術は学ばないのでしょうか? 今回は最新の研究データに基づき、誰でも簡単に「脳内トーク」を変えられる方法を、わかりやすく解説した脳科学者の西 剛志さんの著書「世界一やさしい自分を変える方法」の中からDIME読者におすすめしたいノウハウを厳選、再編集してお届けします!
「脳内トーク」の技術を駆使して、脳をよい意味で騙し、自らを成功へと導いてください。
キラリと光る、自分の可能性とは!?
人間には、「自分のことは、自分がいちばんよくわかっている」という幻想(内観幻想)があります。
この脳のバイアスによって、自分のよいところ、可能性、能力、才能などは、自分で思っていることと、周りの認識とが異なっていることが多いのです。
自分のことは、自分では意外とよく見えていないものです。周りのほうが客観的に正しく見ていることも多々あります。
これについては、私自身も面白い体験をしたことがあります。
私が、まだ国家公務員として働いていた頃のこと。ある知人から、「西さんみたいに、人の話に耳を傾けてくれるお医者さんがいればいいのに」と言われたことがありました。
当時の私は、自分のことを「競争社会に生きてきて、自分勝手な人間」だと思っていたので、「この人、何を言っているんだろう?」くらいに思っていました。
ところが、それから16年たち、私は今、人の行動のしくみを研究して、講演会や個人的なサポートを通して、人の悩みを解決する仕事をしています。当時は、まったく気づきませんでしたが、どうやら私には、人よりもそういう能力があったようです。
でも、私の知人は、それを16年も前に気づいていたのです!
他人のほうが、自分のことを客観的に見ることができます。言われたときは、そのことにピンとこなくても、いずれ予言のようにじわじわと的中してくることがあるかもしれません。
前置きが長くなりましたが、自分の中に眠っている可能性や能力に気がつきたいときには、
「人からほめられたことは、なんだろう?」
という「脳内トーク」を、ぜひ使ってみてください。
脳は、人からほめられたことを思い返そうとするはずです。
それが、きっとあなたの未来の可能性につながっていくでしょう。