「ダイエットしたいと思いながら、つい食べすぎてしまう」「忙しすぎて、自分のやりたいことをする時間がもてない」「相手にハッキリ言うことができず、ストレスを感じた」「ついスマホを見すぎて、時間をムダにしてしまった」など、思いどおりにいかない自分に苛立だったり、自分を責めたりしたこはないでしょうか?
日々の生活の中で、意志が弱く、なかなか思いどおりにいかないことってありますよね。でも、実は自分を変えることができるかどうかに、意志が強いか弱いかは関係ないそうです。
意志の力に頼るのでなければ、どうしたらいいか。その答えは「言葉の力」を利用することだそうです。人は1日の中で、自分との会話「脳内トーク」を何千回から何万回も行っていると考えられています。つまり、脳は「脳内トーク」の影響を多大に受けているのです。
それなのに私たちは他人と話す技術は学ぼうとするのに、なぜ自分と話す技術は学ばないのでしょうか? 今回は最新の研究データに基づき、誰でも簡単に「脳内トーク」を変えられる方法を、わかりやすく解説した脳科学者の西 剛志さんの著書「世界一やさしい自分を変える方法」の中からDIME読者におすすめしたいノウハウを厳選、再編集してお届けします!
「脳内トーク」の技術を駆使して、脳をよい意味で騙し、自らを成功へと導いてください。
脳内にはいろいろな人格がいる
自分の言葉は誰が話していると思いますか? と質問されたらどう答えますか。
「もちろん、自分でしょ」
そう答える人が多いと思います。確かに自分が話している場合がほとんどです。
しかし、自分の認識していない自分が話していることもあるのです。多くの人の「脳内トーク」を分析した研究から、私たちの脳の中では複数のタイプの人格が言葉を話していることがわかってきました。
私もこれまでいろいろなタイプを見てきましたが、人格には、おおよそ7つのタイプが存在します。
① 権威タイプ:自分に命令したり、無理やり行動をさせる怖い人格
② 友人タイプ:自分の考え、行動のすべてを理解してくれる優しい人格
③ コーチタイプ:自分にアドバイスをくれたり、進む方向を提案してくれる人格
④ クレーマータイプ:なんでこんなこともできないのと責めてくる人格
⑤ 夢ある若者タイプ:現実よりも夢を追い求める人格
⑥ 冷めた現実主義タイプ:細かく分析して石橋を渡るように勧める人格
⑦ 過去の記憶タイプ:昔言われた声(親や先生の声など)の人物が主体となる人格
この7つのタイプは1つだけ存在する人もいれば、いくつかのタイプを同時に持っている人もいます。
また、たとえば仕事のときはタイプ①でも、恋愛やダイエットになるとタイプ⑤になったりと、その場面に応じていろいろな人格が出てくるときもあります。
ここで大事なのが、うまくいく分野とうまくいかない分野とでは、人格が違う可能性があるということです。うまくいかない分野を調べてみると、1つの理由が、そこにうまくいかない人格が存在しているからなのです。
では、これを改善するためにはどうすればよいのでしょうか。
その秘密の1つが、「脳内トーク」の応用編にあります。詳しくは、次の項目で紹介します。