赤ワインの程よい渋みが鰻のたれにマッチ
D:シャトー・ローラン・ラ・ギャルド・プレスティージュ(赤)
生産地:フランス/ボルドー
生産者: CHATEAU ROLAND LA GARDEシャトー・ローラン・ラ・ギャルド
ぶどう品種: メルロー 70%、カベルネ・ソーヴィニョン 20%、マルベック 10%
今回、一番苦労したのが、赤ワインでした。あれもこれも、いろいろな赤ワインを試してみて、やっと見つけた1本です。赤ワインの程よい渋みと果実味が、鰻のたれがたっぷり染み込んだご飯に良く合います。これはぜひ「たれ多め」でお試しください。ご飯がワインのお供になるなんて、信じられないと言う人はぜひ、味わってみて!
ジロンド河を挟んでサンジュリアンの対岸に位置する、サン・スーラン・ド・キュルサックにあるシャトー・ローラン・ラ・ギャルド。日当たりと水捌けのよい畑には、ジロンドからの風が優しく通り抜けています。生産者のブルーノ・マルタン氏は、この地を愛し、自然を大切にしており、畑には化学除草剤などを使いません。そのせいか、スパイシー感のある香りや土の香りが、豊かに感じられるワインです。
しっかりとした酸味があり、細やかでシルキーでありながらもタンニンの奥深さもしっかり残っています。苦み・辛みがきちんと残されているので、ダークチェリーやベリーの様な、ボリューム感のある果実味がします。
さらにスパイシー感と野性的なニュアンスが、鰻の濃いタレにピッタリなのです。鰻の濃い味を、ワインがまろやかに引き立ててくれて、味に深みとボリューム感を足してくれるという、他にないマッチング。鰻を食べてから飲み下すと、喉の奥からワインのクラッシックな味わいの中にナチュラル感が見え隠れしてくるという、不思議な感覚も。「鰻さんありがとう」という気持ちになるワインです。
定説通りではないワインの奥深さを実感
実は「鰻には赤ワインが定番」、と、ワインの学校では教わるのですが、実際には、鰻屋さんによって、焼き加減も、たれの味わいも、全く違うので、「きちんと食べて飲んでみないとわからない」というのが正直な感想でした。
うなぎの脂がスパークリングに合うだろう、と簡単に考えていましたが、山椒をかけた時の白ワインの感動は大きかった。今回お勧めする白ワインは余韻があるので、鰻によく合います。
さらに、赤ワインがとても難しかった! 軽すぎてもダメ、甘くてもダメ、渋いのもいまいち・・・・・・一番苦労しました。だからこそ、斎藤さんのうなぎのたれにちょうどいい、赤ワインを見つけられた時の感動は大きく、みんなで大喜びでした。料理とワインのペアリング、本当に面白い!次の企画が今から楽しみです。
ワインデマミではセレクトした4本のワインの通販も行っています(A:ラテイロン・クレマン・ド・ボルドー(泡)税込2,850円、B:センティエロ・デル・ヴェント・ヴェルメンティーノ(白)・2,780円、C:オペラ・モンフェラート(赤)・2,680円、D:シャトー・ローラン・ラ・ギャルド・プレスティージュ(赤)・3,300円、それぞれ価格は税込み、送料別、本数に限りがあるので予約はお早めに)。また、今回、セレクトにご協力いただいた「うなぎ斎藤」さんでは、うな重(上)一人前を税込3,625円(送料別)で7月20日まで予約を受け付けています(こちらも数量限定で予約締め切り日の変更もあるので、お早めに要お問合せを)。ぜひこのセレクトしたワインと合わせて、お楽しみいただけたらと思います。
Wine des Mami(ワインデマミ)代表取締役 植田真未
平成30年度 優良経営食料品小売店等表彰事業最優秀賞 農林水産大臣賞 受賞 (茨城県初、ワインショップとして日本唯一)
日本ソムリエ協会前茨城支部長、日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ、ワインインストラクター、利き酒師、マスター・オブ・チーズ、パーティーコーディネーター、インターナショナルバーテンダーの資格を取得。WebやFacebookなどでワインを楽しむイベントなどを随時開催中。
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所在地: 〒310-0912 茨城県水戸市見川2丁目49−2
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うなぎ斎藤
茨城県水戸市大足町1050-1
文/植田真未・柿川鮎子