スタートアップに期待すること1位は、挑戦できる環境
大企業や中小企業と比較した場合、学生がスタートアップに期待する要素として上位に挙がったのは、「挑戦できる環境(64.8%)」が1位、「自由な働き方(61.7%)」が2位、「早期キャリア形成(40.4%)」が3位であった。
新型コロナウイルスの影響で外出制限が生じ、新たな学生生活を開始した状況から、「何か行動を起こさなければ」という意識が強まり、スタートアップに対する関心が高まったと考えられる。1年生や2年生の段階からスタートアップ企業のインターンに積極的に参加するなど、新たな挑戦への機会を求める学生の姿が見受けられた。
「挑戦できる環境」「早期キャリア形成」と回答した学生からは、以下のようなコメントが寄せられた。
・将来的に、フリーランスとして独立を検討している。そのため、スタートアップのようにスピード感のある環境で早い段階からキャリアを積み、独立できるスキルを身に付けたい。(東京理科大学・3年)
・スタートアップは少人数のところが多い印象。人数が少ないと、その分重要な仕事を任される機会が多くなるため急速な成長が期待できる。(岩手県立大学・3年)
「自由な働き方」と回答した学生からは、以下のコメントが寄せられた。
・コロナ禍で在宅授業が続いたことで、外に出るハードルが他の世代と比べて高い。周りでも、働く環境と時間の自由度を重視している人は多い。就活でもフレックスやリモートについて多くの企業がアピールしていた。(横浜国立大学・3年)
就職先としてスタートアップを検討している人の情報収集手段、1位はTwitter
スタートアップに関する情報の収集方法については、1位「Twitter(48.2%)」、2位「就活サイト(39.9%)」、3位「企業HP(35.2%)」という結果となった。この結果は、特にZ世代の学生にとってTwitterが情報収集ツールとして重要な役割を果たしていることを示している。
東京理科大学の3年生は、「Twitterは、Z世代にとって検索エンジンのようなものだ」と表現した。彼らは一般企業の選考フローや面接対策、スケジュール管理、マナーやルールなど、多岐にわたる情報収集にTwitterを活用している。また、スタートアップ企業に関する情報もTwitterから得ており、就活専用アカウントを通じて選考に有利な情報を効率的に把握しているようだ。
特にスタートアップ企業の場合は、Twitterを積極的に活用しているため、企業の広報担当者や社員のアカウントからリアルタイムで発信される情報は、企業の働き方や文化を理解する上で貴重な資源となっているそう。
これらの結果を踏まえると、スタートアップの採用活動では、学生が自ら検索し、訪れる就活サイトや企業ホームページだけでなく、Twitterを通じて働き方や企業文化に関する情報を発信することが、企業のカルチャーを伝える上で効果的であると考えられる。
Twitterの活用法について学生からは以下のコメントが寄せられた。
・ソフトウェア関連の学部に所属しており、新しい技術へのキャッチアップは必須。そのため、情報のリアルタイム性を重視しており、ニュースで気になるワードを見かけたらTwitterで検索するようにしている。Twitterでは、他の人の反応も見れるので、考え方や感じ方を観察したりもしている。(岩手県立大学・3年)
<調査概要>
調査対象:「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の学生
対象エリア:日本全国
調査期間:2023年2月18日~2月29日
調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
有効回答数:1,397人※(文系944人、理系453人他/大学生1,210人、大学院生43人、専修学校生144人)※ 大学校・短期大学等や文系理系以外の学部を含む
出典元:株式会社ペンマーク
構成/こじへい