小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

「レーザー」って何の略?実はやたらと長い正式名称

2023.08.05

『レーザー』は日常生活でもよく使われる言葉です。しかし、この言葉は略称であり、正式名称が存在します。元となっている言葉や意味を確認しましょう。レーザーと普通の光との違いや、歴史についても解説します。

「レーザー」とは何の略?

『レーザー』は医療分野や加工技術など、さまざまな分野で活用されている技術です。一般的に使われている言葉ですが、本来は正式名称があります。レーザーの正式名称や意味、種類について確認しましょう。

「LASER(レーザー)」の正式名称

レーザーは英語で『LASER』と表記します。英語圏でも『laser beam(レーザー・ビーム)』『laser disc(レーザー・ディスク)』のように使われており、略称が一般的です。

LASERの元となっている言葉は『Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation』で、ライト・アンプリフィケーション・バイ・スティミュレイテッド・エミッション・オブ・ラジエーションと読みます。

正式名称が長いため、通常の会話で使う場合は頭文字のアルファベットをつなげて『LASER』と略されているのです。

レーザーの意味

レーザーの正式名称である『Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation』を日本語に直訳すると、『放射線の誘導放出による光の増幅』です。

誘導放出とは、高いエネルギーを持った電子に対して同じエネルギーを持つ光を当てたとき、刺激によって光が放出される現象を指します。誘導放出によって放出された光が、レーザーです。自然の光とレーザーは種類が異なります。

通常、光は周囲を全体的に照らしますが、レーザーの光は真っ直ぐに伸びるのが特徴です。一定の強度や波長を人工的に作り出し、維持しています。また、レーザー光を生み出すための人工的な装置も、『レーザー』と呼ばれています。

レーザーの種類

レーザーには、いくつかの種類があります。主に、光を放出させる媒介となる物質によって分類されるのが、一般的です。

媒介となる『レーザー媒質』として、固体・液体・気体・半導体が挙げられます。固体レーザーには媒質としてガラスやセラミックが使われ、液体レーザーでは色素粉末を溶かした溶剤が使われるのが一般的です。

気体レーザーには、主にガスが媒質として使用されます。半導体レーザーは、名称の通り半導体が使われているレーザーです。

種類によって、主な使い道は異なります。例えば固体レーザーは金属加工にも使われており、主な種類は『YAGレーザー』です。

レーザー光と普通の光の違いとは?

レーザー加工

(出典) pixta.jp

レーザー装置から出る光と普通の光は、性質が異なります。レーザー光の性質や、活用されている場所を見ていきましょう。

レーザー光の性質

レーザー光には、自然光とは異なる性質がいくつかあります。主な特性は単色性・指向性・コヒーレンスなどです。

単色性とは、光の波長や色が単一であることを指します。指向性は光が一つの方向に進み、真っ直ぐ伸びていく性質です。コヒーレンスは、光の波長がお互いに干渉しやすい状態を指します。日本語にすると、『可干渉性』です。

そのほかにも、レーザーから出た光は収束性に優れ、焦点に光源が集まりやすいという性質があります。

レーザー技術が使われている場所

レーザー技術は、さまざまな場所で使われています。医療分野ではレーザーメスや皮膚治療などに使用され、加工分野での使用目的は主に金属加工や溶接です。

通信分野では衛星通信や航空機などにレーザーが使用され、高速通信を可能にしています。建築分野でもレーザーが使われており、正確な測定が可能です。

ブルーレイやDVD、店舗のバーコードリーダーにもレーザー技術が使われています。身近な場所で活用され、技術の進化に貢献しているといえるでしょう。

レーザーの歴史

レーザー加工

(出典) pixta.jp

レーザーは、いつから使われ始めた技術なのでしょうか?レーザーの開発時期や、原点となる考え方について解説します。

基礎はアインシュタイン

物理学者アルベルト・アインシュタインには、光に関する研究論文があります。1905年の『光量子仮説と光電効果』の論文や、1911年の『光の伝播における重力の影響について』の論文は有名です。

1917年には誘導放出の公式を導き出し、後のレーザー技術につながっています。『光電効果の法則に関する発見』や理論が評価され、アインシュタインがノーベル物理学賞を受賞したのもよく知られる事実です。

アインシュタインが誘導放出の可能性を示唆した論文発表から、実際にレーザーが発明されるまでには30年以上の年月が経過しています。

レーザーの発明・開発

1954年に、レーザーの元になるメーザーが発明・開発され、注目を集めました。メーザーは『Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation』の略称で、マイクロ波を活用した技術です。

誘導放出の理論によってマイクロ波を増幅させている点は、レーザーの原理と変わりません。この技術をベースに、実用性の高いガスレーザーの開発が進められていましたが、1960年に初めて開発されたレーザーは、セオドア・メイマンの開発した固体レーザーの一種であるルビーレーザーです。

ルビーレーザーは現代では美容治療に使用され、シミやホクロ消しの施術に欠かせない技術となっています。

構成/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年5月16日(木) 発売

新NISAで狙え!DIME最新号は「急成長企業55」、次のNVIDIAはどこだ!?

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。