クラレは今春小学校を卒業した子どもを対象に、「将来就きたい職業」のアンケート調査を実施。男女総合の1位は今年も「スポーツ選手」、2位は「教員」、3位は「漫画家・イラストレーター」など、集計結果をランキング形式で発表した。
「動物園・遊園地」「建築家」「ゲームクリエイター」「IT 関係」が新たにTOP10入り
「スポーツ選手」は、今年も男の子の支持を集めて1位となった。ただしジャンルの内訳には変化があり、昨年から今年にかけて国内外で日本を代表する選手が大活躍した「野球」が、3年ぶりに「サッカー」を上回る結果となった。
「医師」は、昨年の7位から4位に順位を上げた。子どもたちの生活にも大きな影響を及ぼしたコロナ禍だが、医師たちが予防や治療のために懸命に働く姿を見て、その仕事の大切さ、素晴らしさを再認識したようだ。
そのほか、6位の「動物園・遊園地」と「建築家」、8位「ゲームクリエイター」、10位「IT 関係」が、今年新たにトップ10入りを果たしている。
男の子の「将来就きたい職業」
1位「スポーツ選手」、3年ぶりに野球がサッカーを逆転
男の子は今年も「スポーツ選手」が1位となった。ポイントはやや減少したが、相変わらず圧倒的な人気と言える。
ジャンルの内訳は、野球(40.3%)がサッカー(25.4%)を上回り3年ぶりにトップとなった。日本球界が誇るサムライたちが、日米で歴史的な偉業を達成し、14年ぶりに世界一も奪還。子どもたちに大きな夢を与えたようだ。
「研究」「ゲーム」、今好きなものを大人になっても!
「研究者」は2年前よりポイントを伸ばして2位に復帰した。近年の“図鑑ブーム”に象徴されるように、特定の分野に深く興味を持つ子どもは多く、中には大人顔負けの知識を持つ博士級キッズもいるほど。
「ゲームクリエイター」は3位。世界有数のゲーム大国で生まれ育った子どもたち。世界中の人々を夢中にさせるゲームを作ってみたいという、未来のヒットメーカーは今後ますます増えそうだ。
「研究者」も「ゲームクリエイター」も、今好きなものを大人になってもずっと追い続けたいという、子どもらしい願望が感じられる。
プログラミングに興味、「IT関係」が4位に順位上げる
4位の「IT関係」は、男の子の中で最もポイントを伸ばした(3.3%→5.1%)。内訳を見ると、約8割が「プログラマー」と回答している。
小学校でプログラミング教育が必修になり、子ども向けのプログラミング教室も増えたことで、職業としての認知度や関心が高まっているようだ。
「宇宙関係」がランク外からトップ10 入り
今回は「宇宙関係」が大きく順位・ポイントを伸ばして10位にランクイン。日本人宇宙飛行士の活躍や、世界規模で拡大する宇宙ビジネスのニュースなどに触れ、子どもたちは宇宙に大きなロマンを感じているようだ。