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醸造を始めて2年目、都市近郊型ブルワリーみぞのくち醸造所が追求する〝溝口らしさ〟とは?

2023.07.15

東京から川崎へ。多摩川を渡って2つめの駅の近くにある「みぞのくち醸造所」。 オープンして2年目。“のくち”のビール屋さんを目指して着々と成長中のブルワリーを訪ねた。

飲み比べが楽しいビアフライト。

トレンドに流されない“のくちらしさ”とは何だろう

東急田園都市線で渋谷から20分ほどの高津駅から歩いて3分くらい。このあたりは溝口、溝の口、溝ノ口と表記が混在するが、地元では「のくち」と呼ばれるエリアである。

みぞのくち醸造所を運営するのは、溝口周辺を基盤に飲食店舗を展開するローカルダイニング。10数年の経験と蓄積をもとに2022年春に、このエリア初のクラフトビールブルワリーをオープンした。タップルームからはガラスの窓越しに醸造タンクが見える。

みぞのくち醸造所のタップルーム。12のタップ(サーバーの注ぎ口)が並び、その右手のガラスの向こうがブルワリーになっている。

駅近であるため住宅街とも商店街とも言いがたく、かつ、どちらとも言えるような所で、溝口の繁華街からは徒歩10分圏内。

「常連さんが増えて来たと実感したのは、今年のある雨の降る晩でした」と話すのは代表の榊原浩二さん。雨の日は客足が減るのが定石。ところが、その日は次々と顔なじみのお客さんが示し合わせたように来店した。「雨だから空いていると思って」というのがその理由だ。

この一年で、クラフトビール人気はグイグイ上がり、みぞのくち醸造所にも遠方から電車に乗って飲みに来るファンが増えてきた。女性も若い人も増えてきた。2年目のブルワリーとしては順風満帆のようだ。その中で、ブランドマネージャーの内藤伸介さんは、今の課題を「溝口らしさの追究」と話す。

溝口らしさとは何だろう?

近年、原材料に地元の農作物を使ったり、主原料の大麦やホップでも一部に地場産を取り入れたりするブルワリーが増えている。しかし、溝口という場所はそこまで田畑に囲まれてはいない。一方、ローカルダイニングは小田原に自社農園をもち、そこで収穫された果実をビールの副原料に使用することがある。が、同じ神奈川県とはいえ、溝口らしさと結ぶのはちょっと無理がある。立ち戻ったのが、溝口の街そのもの。

「ここは本当にいろんな人が行き来する街なんですよ。学生さんも勤め人も、音楽系大学があるせいか、ミュージシャンやアーティストもよく集まってきます。お店も新旧がまざっていて、どちらもおもしろい」と、内藤さんは溝口の多様性を説明する。

近隣に大きな企業があり、たくさんの学校があり、大学病院があり、区役所もあり、煙をもうもうと吹き出している焼鳥屋があるかと思えば、今どきのレストランがある。古い市場を含めスーパーがやたらとあるので買い物客が絶えない。記者は昭和時代から溝口を出入りしているが、総じて普段着で歩ける街である。

「自分らしさを出せる街だと思います。ビール造りも、トレンドに流されることなく自分たちの味を追求していきたい」(内藤さん)

ブルワリーには600Lのタンクが5本。エールが中心だが、日々10種ほどが樽生で飲める。また、このタップルームのいいところは、他ブルワリーの樽生も数種類、飲めるところだ。さらに、冷蔵庫には国内外の有名ブルワリーのビールがズラリと並んでいる。他ブルワリーのビールと飲み比べながらビール談義をしているクラフトファンもいる。

国内外のクラフトビールを販売中。みぞのくち醸造所の瓶ビールも。

音楽とクラフトビールの相乗効果がお楽しみ

クラフトビールのブルワーに「音楽やっています」という人が増えているように思う。取材日に、みぞのくち醸造所にオンタップされていたブルワリーCRAFT ROCK BREWINGではバンドマンをサポートしている。ビールのラベルデザインはレコードやCDのデザインに近いものがあるし、実際クラフトビールにもジャケ写買いならぬ “ラベル買い”があるところも似ている。

みぞのくち醸造所もタップルームでライブを始めている。ミュージシャンGoodMoonが企画する「KAMOSU NIGTH」を定期的に開催。KAMOSUは醸す。ビールだけでなく、音楽を、人の縁を醸したいというライブだ。入場無料で、ビールを飲みに来たお客さんは驚くかもしれないが、いわゆる投げ銭ライブ。

KAMOSU NIGTHのライブ中!

今後、このブルワリーから新人バンドが巣立っていく、なんてこともあるかもしれない。将来の目標として、「地元の若い子が、うちには“のくち(醸造所)”があるから、と言ってもらえるような、街自慢のブルワリーになること」だと榊原さんと言う。「音楽に限らず、地域活動や地元企業とのコラボレーションなどでこの場を活かしていきたい」

「のくち」と言えば……。それは人それぞれに違う答えが返ってくるだろう。いつか「みぞのくち醸造所」と答える人が出てくるかもしれない。オープン2年目の、ちょっと町外れの小さなブルワリーがこれから地元と何をしながら根を張っていくのか。また、それに合わせて、造るビールのスタイルや味わいにどんな変化が生まれるのかも楽しみだ。

代表の榊原浩二さん。醸造所オリジナルのキャップとワークシャツがキマってます。

みぞのくち醸造所
住所:住神奈川県高津区溝口3-2-5 BOIL 1F
営業時間:11:00〜23:00
https://mizonokuchibrewery.com

取材・文/佐藤恵菜

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