「UQ mobile」は、2023年6月より新料金プランを発表しました。新たに、「コミコミプラン」、「トクトクプラン」、「ミニミニプラン」の3つが利用できるようになっています。
以前は利用できた「くりこしプラン 5G」は、月々に使用できるデータ容量がSサイズ(3GB)、Mサイズ(15GB)、Lサイズ(25GB)と分かれていました。一方、新しい料金プランは、どのプランが自分に適しているのかわかりにくいと感じる人がいるかもしれません。
そこで、UQ mobileの新しい3つの料金プランを、旧プランと比較して「どれがお得か?」をチェックしてみましょう。
目次
UQ mobileの新料金プラン「コミコミプラン」「トクトクプラン」「ミニミニプラン」それぞれの特徴は?
まずは簡単に、UQ mobileよの3つの新料金プランをチェックしていきます。
UQ mobileの新料金プラン「コミコミプラン」
3つの料金プランのうち、最も月々のデータ容量が多いのが、「コミコミプラン」。
月間データ容量は20GBで、基本料金が3278円。加えて、1回10分までの通話定額がセットになっています。通話し放題のオプションを付ける際には+1100円となります。
〝コミコミ〟という名前の通り、月々20GBのデータ通信量に加えて10分間の音声通話が定額になるサービスを利用できるのが特徴。月々20GB/2970円で、国内通話が1回5分まで無料になる、ドコモの「ahamo」の対抗プランともいえるでしょう。
そのahamoと比較すると、無料通話時間が長いのに加え、店舗サポートが受けられる、毎月余ったデータ容量を翌月にくりこせるといった強みがあります。
UQ mobileの新料金プラン「トクトクプラン」
3つの新料金プランのうち、中容量の位置づけにあるのが「トクトクプラン」です。
旧プランの「くりこしプランM +5G」と同様に、月々のデータ使用量が15GBまで利用できるプランです。
トクトクプランは、月々のデータ使用量が15GBまでで、月額3465円。これだけだと、月々20GBまで使えるコミコミプランよりも割高になりますが、ひと月に使用したデータ通信量が1GB以下の場合は月額2277円となります。
また、「au PAY カードお支払い割」で187円、「自宅セット割」で1100円、「家族セット割」で550円の割引が可能(コミコミプランは適用対象外)。ただし、自宅セット割と家族セット割は、どちらか一方のみとなります。
つまり、割引オプションを最大限活用できる場合は、月々の支払いが2178円(データ使用量1GB以下の場合は990円)となります。割引が適用できない場合や、月に使用するデータ通信量が1GB以下に収まることが少ない人は、コミコミプランのほうがお得に利用できるかもしれません。
UQ mobileの新料金プラン「ミニミニプラン」
「ミニミニプラン」は名前の通り、3つの新料金プランのうち、最も基本のデータ容量が少ないプランとなります。
月々に使用できるデータ容量は4GBで、月額2365円。トクトクプランと同様に、「au PAY カードお支払い割」で187円、「自宅セット割」で1100円、「家族セット割」で550円の割引が適用可能(自宅セット割、家族割はいずれか一方のみ)となります。
UQ mobileの新料金プランは旧プラン「くりこしプラン 5G」よりもお得?
では、新たに登場したコミコミプラン、トクトクプラン、ミニミニプランは、旧プランとなるくりこしプラン 5Gと比較するとお得なのでしょうか。なお、くりこしプラン 5Gの新規契約は受付終了していますが、現在くりこしプラン 5Gを契約しているユーザーであれば、引き続き利用できます。
UQ mobileで中容量、大容量を利用するなら〝オプション〟が肝
まず、新料金プランで最も多く通信量が利用できるコミコミプランは、3278円/20GB。
くりこしプランL +5Gは3828円で25GBが利用できたため、少し割高な印象もありますが、10分以内の国内通話が無料でついてくるのがポイント。
くりこしプラン 5Gの場合、1回10分以内の国内通話は880円/月となるため、ある程度のデータ通信量に加え、通話機能も利用したいという人にとっては、コミコミプランがよいアップデートになるといえます。
一方、トクトクプランは割引適用前の月額料金が15GB/3465円(月々のデータ通信量1GB以上の場合)。一方、くりこしプランM +5Gは15GB/2728円のため、データ容量だけで比較すると、割引適用前の月額料金は値上げになっているといえます。
ただし、トクトクプランでau PAY カードお支払い割と自宅セット割を適用した場合は2178円/月、au PAY カードお支払い割と家族セット割を適用した場合は2728円/月となります。くりこしプランM +5Gでは、割引オプションが自宅セット割(-638円)のみしか用意されておらず、最安で2090円/月となっています。
つまり、自宅セット割を利用できる場合はくりこしプランM +5Gのほうが割安になりますが、自宅セット割が適用できず、au PAY カードお支払い割と家族セット割を適用できる場合は、トクトクプランとくりこしプランM +5Gが同額となります。
UQ mobileの新料金プランは小容量ユーザーの乗り換え先として恩恵が少ない…?
UQ mobileの新しい小容量プラン「ミニミニプラン」は月々4GB/2365円。一方、くりこしプランS +5Gは月々3GB/1628円となっており、データ容量が増えたのに比例して、月額料金は少し上がっています。
ミニミニプランでもオプションによる割引が適用でき、au PAY カードお支払い割(-187円)に加え、自宅セット割(-1100円)を適用すると1078円、au PAY カードお支払い割と家族セット割(-550円)を適用すると1628円となります。
くりこしプランS +5Gでは、自宅セット割(-638円)が適用でき、最安で990円。トクトクプランと同様に、au PAY カードお支払い割と家族セット割を適用した値段が、くりこしプランM +5Gの基本料金と同額になっています。
月々のデータ容量をコントロールできるならauから乗り換えるのもあり
上述のように、UQ mobileの新料金プランは、現在くりこしプラン +5Gを契約していて、自宅セット割が適用されているユーザーにとっては、乗り換えても恩恵が大きいわけではありません。
ただし、月々のデータ通信量が20GB以内に収まっていて、新しく家族セット割の対象となる場合や、現在auのメインブランドにて使い放題プランを契約している場合は、月額料金を大きく抑えられます。
執筆時点(2023年6月下旬)にて、auより提供されている「使い放題MAX 5G」は、割引適用前の月額料金が7238円。「家族割プラス」や「auスマートバリュー」、「au PAY カードお支払い割」といった割引をすべて適用した場合でも、最安4928円/月となっています。
そのため、月々のデータ通信量が20GB以下に収まっている場合は、UQ mobileの料金プランに乗り換えるとお得になります。ただし、使い放題MAX 5Gにて、YouTube PremiumやAmazonプライムといったサブスクサービスを利用できる〝パック〟を利用している場合は、UQ mobileに乗り換えることで、別途サービス契約料が発生する場合があるので、注意が必要です。
【参照】au/料金・割引
※データは2023年6月下旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦