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景気、物価、金利はどう動く?マーケットストラテジストが予測する今年後半の国内経済見通し

2023.07.10

2023年後半の日本経済は、どんな展望が考えられるのだろうか?

三井住友DSアセットマネジメントはこのほど、同社チーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏がその時々の市場動向を解説する「市川レポート」の最新版として、「2023年後半の日本経済見通し」と題したマーケットレポートを発表した。レポートの詳細は以下の通り。

景気は持ち直している状況、消費者物価はまちまちだが、輸入物価の伸びはマイナス圏まで低下

三井住友DSアセットマネジメントは6月22日、日本経済の見通しを更新したので、以下、要点を整理する。まず、足元の日本経済に目を向けると、自動車を中心とする供給制約の緩和が財の輸出を支えるなか、脱炭素やデジタル化の流れが企業の設備投資を促している状況だ。

また、個人消費は物価高の影響で足取りは重いものの、経済活動再開によりセンチメント(心理)は良好。以上を踏まえると、「景気は持ち直している」と判断される。

物価の動きはまちまちで、5月の全国消費者物価指数(CPI)では、生鮮食品を除く総合指数(コア指数)が前年同月比3.2%上昇し、4月の同3.4%上昇から伸びが鈍化したものの、6月の東京都区部CPIでは、コア指数が同3.2%上昇し、5月の同3.1%から伸びが拡大した。ただ、国内の輸入物価指数の伸びはすでにマイナス圏に沈んでおり(5月は同5.4%下落)、これが波及する形で企業物価指数も低下傾向にある。

この先、景気は持ち直しが続くと予想、物価はコストプッシュ圧力の緩和により減速基調をたどろう

次に、景気の先行きについては、供給制約の緩和や訪日外国人(インバウンド)消費の回復などを背景に、内需主導で持ち直しが続くとみている。ただ、2024年前半は主に米国経済の減速により、国内の経済成長は一時的な鈍化が見込まれる。実質GDP成長率について、4-6月期以降の前期比年率の予想は図表1の通りで、2023年度は前年度比+1.1%、2024年度は同+1.0%を想定している。

物価の先行きについては、6月から電気の規制料金(電気料金のうち転嫁額に上限がある料金)が引き上げられたが、輸入物価の大幅な伸びの鈍化を受け、この先はコストプッシュ圧力の一段の緩和により、コア指数は減速基調をたどる可能性が高いとみている。コア指数について4-6月期以降の前年同期比伸び率の予想は図表2の通りで、2023年度は前年度比+2.7%、2024年度は同+1.6%を見込んでいる。

日銀は7月にYCC一部修正も緩和は継続へ、中国の景気回復遅延の影響は現時点で限定的

日銀の金融政策に関する三井住友DSアセットマネジメントの見方は従来通りで、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)における10年国債利回りの許容変動幅は、7月に上下0.5%から1.0%に再拡大される公算が大きいとみている。

これにより、YCCは実質的に形骸化することになるが、日銀はYCCの枠組みとマイナス金利政策を当面維持することで、緩和継続の姿勢を示すと考えている。

なお、上記見通しに対するリスクとして、物価の高止まりによる家計の節約行動の長期化や、国際情勢の緊張(ロシアの軍事行動拡大、日中関係、米中関係の悪化)などが挙げられるが、三井住友DSアセットマネジメントではこれらの生起確率は15%程度と考えている。また、中国の景気回復の遅れも気掛かりだが、今回は中国の不動産市場に起因するところが大きく、現時点で日本経済に及ぼす影響は、それほど大きくないと考えている。

出典元:三井住友DSアセットマネジメント

構成/こじへい

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