日本スポーツ広告協会の下部組織である日本ファイナンス協会では、お金を借りた経験がある全国の10~80代男女463人を対象に「実際に借りた金額」「なぜお金を借りたのか」などの独自アンケートを実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
借入金額で最も多かったのは「10万円~30万円」
借入金額第1位は「10万円~30万円」で、全体の31.7%の人が10万円~30万円を借りていたことがわかった。
続いて、第2位が「5万円~10万円」、第3位が「100万円~200万円」、第4位が「1万円~5万円」という結果になった。
お金を借りた理由第1位は「生活費」
お金を借りた理由第1位は「生活費」で、36.8%の人が生活費のためにお金を借りたことが判明。
家や車などといった大きな買い物をするためのお金ではなく、「今月はお金が足りない」「クレジットカードの引き落としが多い」という理由でお金を借りる人が多いようだ。
お金を借りた理由第2位は「ギャンブル」で、20.6%の人がギャンブルのためにお金を借りていた。
パチンコや競馬など、「あとちょっとお金を出せば負けを取り返せる」「もうちょっとでプラ転しそうだから」という心理からお金を借りてしまった人が20.6%いた。
お金を借りた理由第3位は「住宅・車の購入」で、19.1%の人が大きい買い物のためにお金を借りていた。
住宅や車は金額が大きいとはいえ、計画的な借り入れといえるだろう。
その他では、「ショッピング」「留学」「冠婚葬祭」「引越し」「旅行」などが挙げられていた。さらに、「税金の滞納」「親しい友人に騙されて仕方なくお金を借りた」と回答した人もいた。
お金を借りる手段は約6割が「消費者金融のカードローン」
お金を借りる手段第1位は「消費者金融のカードローン」であり、全体の約6割が消費者金融を利用してお金を借りていることがわかった。
24時間いつでもWEBから申し込みができ、最短20分でお金を借りられることから、「誰にもバレずにお金を借りることができる」「今すぐお金が欲しいという時に便利」と感じる人が多いとも言われている。
また、大手消費者金融の多くが最大30日間無利息サービスを設けているので、「無利息期間中に完済すれば、タダでお金を借りられる」と回答している人もいた。
お金を借りる手段第2位は「親・友人からの借入」で、14.5%の人が親しい人からお金を借りていた。
親や友人からお金を借りた場合、利息を払わなくていいことがほとんどだと推測できるが、後々にトラブルに発展したという人も多いようでだ。
このように、どの手段にもメリット・デメリットがあるので、しっかりと事前に確認しておく必要があるだろう。
返済方法は「おまとめローン」が最も多い
借りたお金の返済方法第1位は「おまとめローン」となった。
おまとめローンとは、複数の借り入れを1つにまとめるローンのことで、600万円などの高額な借り入れもまとめることができる。
もし金利の低いローンにおまとめすることができれば、毎月の支払負担を軽減できるうえに、異なる返済日も毎月1日のみとなるので、お金を管理しやすくなる。
借りたお金の返済方法第2位は「親や友人」で、全体の26.5%の人が親や友人からお金を借りて返済していることがわかった。
お金を借りる手段でも「家族や友人にお金を借りた」が第2位にランクインしていたが、「手っ取り早くお金を借りられる」「利息を払わなくていい」ということから親しい人に頼っている人が多いようだ。
前述したように家族や友人に頼る際は、後々トラブルに発展しないように事前によく話し合っておく必要がある。
なお、「その他」では「働いて返済した」「節約して返済した」「リボ払い」「ギャンブル」「投資」という回答も多く見られた。
意外にも「ギャンブルで返済した」と回答した人もおり、ギャンブルで借りたお金を返済できてしまうところが、ギャンブルを辞められない理由につながっているのかもしれない。
過去に2回以上お金を借りた経験がある人は半数以上
お金を借りた経験第1位は「1回」で、43.1%となった。
また、過去に2回以上お金を借りた経験がある人が半数以上を占めており、1度お金を借りるとその後2回、3回とお金を借りる回数が増えていっていることがわかる。
銀行のカードローンは審査が厳しいので手を出しにくいイメージもあったが、消費者金融のカードローンが誕生してからは、以前よりもお金を借りることに抵抗を抱く人は少なったのかもしれない。
調査概要
調査対象/全国の10~80代男女
調査期間/2023年6月3日~6月16日
調査人数/463人(男性282人/女性181人)
回答者の年代/10代 0.2%、20代 27.3%、30代 31.8%、40代 18.7%、50代 12.1%、60代以上 3.9%、70代以上 2.1%、80代以上 3.9%
調査機関/日本ファイナンス協会独自調査
調査方法/インターネットによる任意回答
構成/清水眞希