重要な書類の契約などに使うことが多い〝実印〟ですが、適した書体やサイズがあることを知っていましたか? そんな実印に関する様々な疑問についてお答えします。
〝実印〟とはどのような印鑑?
実印とは、お住いの地域の役所にて印鑑登録した印鑑のこと。個人の印鑑としては唯一公的な機関に登録するもので、印鑑登録をすることでその印鑑に一定の法的効力を持たせることができます。
実印登録を行った役所では、印鑑登録証明書という書類の発行が可能。印鑑登録証明書は、不動産の購入やローン契約など重要な契約時に、契約締結が本人の意思によるものであることを証明するものとして、提出が必要な資料となっています。
ほかにもよく使う印鑑〝銀行印〟と〝認印〟。実印との違いはなに?
個人で保有する印鑑には実印のほかにも、銀行印と認印があります。それぞれ実印とはどう違うのでしょうか。
銀行印は銀行に届け出をするための印鑑
銀行印とは銀行に届け出をするための印鑑。口座の開設や窓口での振替、引き出しをおこなう時に使います。ネットバンキングの普及で使用頻度は少なくなりつつありますが、クレジットカードの申し込み時の引き落とし口座登録などに使うこともあります。
登録手続きをせず使える印鑑が認印
認印は役所や銀行に登録手続きせず、日常で使う個人の印鑑のことです。個人の印鑑としては、最も使用頻度が高いと言われています。
【参考】はんこ屋さん21「実印・銀行印・認印の違いとは?規定をわかりやすく解説」
実印の印鑑に最適な書体はある?
実印におすすめとされている書体は、印相体と篆書体です。印相体は文字が独特な形をしていて読みづらい特徴があるので、唯一性が求められる実印に向いています。
篆書体は、印相体の元となる書体で、同じような特徴があります。どちらも刻印の外枠と接する箇所が多く、衝撃に強いので耐久性に優れています。