洗濯のすすぎ中に変な音がすると、壊れてしまっていないか不安になります。買い替えるべきか、修理に出して直るのかは、どのような異音かによってチェックできます。
そもそも洗濯機の〝すすぎ〟とは?
洗濯機は基本的に
⒈洗い
⒉脱水
⒊すすぎ
⒋脱水
⒌すすぎ
⒍脱水
の順番で行っており、すすぎは2回されています。通常コースで洗濯したときは、自動ですすぎが2回されることが多いです。
ちなみに洗濯機の〝すすぎ〟や〝注水すすぎ〟の違いを知ってる?
洗濯機の〝すすぎ〟には種類があるので、それぞれご説明します。
ためすすぎ
ためすすぎは、洗濯槽に基準の水の量をためてからすすぐ方法。一般的には、ためすすぎが標準なので、すすぎ方に指定がない場合はこちらのケースが多いです。
注水すすぎ
注水すすぎとは、水を注水し続けて排水しながらすすぐ方法。洗剤やゴミがすぐ排水され、新しい水へ入れ替わります。キレイに洗うことができますが、多くの水が必要となります。
節水すすぎ(すすぎ1回)
通常2回行われるすすぎを1回にしたり、少ない量の水で2回すすいだりする方法。洗濯機によって節水すすぎの方法は異なりますが、使用する水の量が抑えられるので、水道代の節約になります。
【参考】ハイアール|洗濯のすすぎは1回?それとも2回?すすぎ機能について解説
洗濯機の洗い~すすぎの工程で起こる異音
買ったばかりなのに洗濯中に異音がすると不安になります。音の種類によっては、どう対処すべきか知ることができるのでご説明します。
キュルキュル音
縦型洗濯機の洗いの工程でキュルキュルと異音がする場合、モーターの動力を駆動部分に伝えるベルトが傷んでいたり、緩んでいたりする可能性が。ベルトの交換が必要となる場合もあるので、メーカーの修理窓口に問い合わせましょう。
ガリガリという金属音・モーター音
不規則に変な音がするなら、鍵など何らかの金属や小銭などを一緒に洗濯している可能性があります。洗濯槽内に落ちていなければ、パルセーター(回転羽根部分)に落下しているケースも。取り外せる場合はコンセントを抜いて取り外し、確認してみましょう。
ちなみに、パルセーターがあるのは縦型洗濯機のみで、ドラム式洗濯機にはありません。規則的に金属音やモーター音がする場合、モーターが経年劣化している可能性があります。メーカーの修理窓口に確認しましょう。
ガラガラ・カラカラ音
不規則に変な音がする場合は、洗濯物が洗濯槽に当たっている音かもしれません。特に金属製のボタンやジッパーなどが当たると、大きな音がします。
縦型洗濯機で規則的に異音がする場合、洗濯機のベルトが緩んでいるか、パルセーターの噛み合わせがずれている可能性があります。メーカーの修理窓口に問い合わせてください。
ドン・ガンという衝撃音
洗いや、すすぎの工程で給水が止まる際に発生する「ドン」「ガン」という衝撃音は「ウォーターハンマー(水撃)」と呼ばれる現象です。ウォーターハンマー(水撃)」は洗濯機や食洗機、シングルレバー水栓などで急に水を止めると水道管内の圧力が急激に上昇し、水道管が振動した衝撃音のことです。
この衝撃音は壁の中や地中の配管を伝い、近隣の住戸にまで響き渡っている可能性もあります。騒音トラブルや機器の故障に発展しかねないため、水栓に水撃防止器を設置するのがおすすめです。設置することで、水の勢いを吸収して音の発生を抑えることができます。
【参考】クラシアン|洗濯機から変な音がする!異音の原因と対処法を解説
※データは2023年7月上旬時点での編集部調べ。
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文/山田ナナ