最近、酷道がマイブームなんです!
酷道とは、国道という区分でありながらも険しく酷い道のこと。マニアの間で愛を込めてそう呼ばれています。
今回ツーリングに出かけたのは国道309号線。その中でも奈良県天川村にある『行者還(ぎょうじゃがえり)トンネル』の周辺には、紀伊半島を貫くようにそびえ立つ山々と、その湧き水でできた川、自然がいっぱいの素晴らしい景色が広がっていましたよ!
そうだ、酷道へ行こう!
6月某日。やってきたのは奈良県の南部にある吉野郡天川村。まるでローソンのような商店が目印のY字路は、国道309号線と県道21号線の分かれ道です。
同じ2車線道にも関わらず県道が主道、国道が側道というような構造に驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、先へ進めばすぐにその理由がわかります。
ものの2,3分で309号線の幅員は狭くなり、岩がゴロゴロと転がる天ノ川がすぐ隣に伸びる、豊かな自然と共存する酷道へと変化したのです。
大きな岩を眺めながら走っていると、子供の頃に理科の授業で「上流の石は大きく角ばっている」と習ったことを思い出します。川の流れが急で、魚も豊富に育っているのでしょう。この日は非常に天気が良かったため、川には釣り人たちの姿がたくさん見られました。
それにしても天ノ川の水は、透き通ったエメラルドグリーンで宝石のように美しい!
それもそのはず。天川村には近畿最高峰の八経ヶ岳をはじめとした名山の連なる大峯山脈があり、そこから湧き出る豊富な湧き水により川が作られているのです。
周囲は川が流れる音や小鳥のさえずり、風が木々を揺らす音で満ちており、ただ国道を走っているだけにも関わらず避暑地へ遊びに来たような気分になってきます。
しかし、水が豊富というのは良いことばかりではありません。路面に水が流れ込んだり、緩くなった土砂が崩れ落ちたりと、自然の脅威と常に隣り合わせなのです。
幸いなことに今回は通行止め区間に出会いませんでしたが、梅雨や夏の大雨の後は土砂災害が起きる可能性が高まるため、訪問を避けるべきでしょう。
また付近にはみたらい渓谷という清流が人気の観光地があり、狭い道にも関わらず交通量は多めです。譲り合いながらゆっくりと走るのがおすすめですよ。