AM/PMは、時間の表記に使います。時間を表すときにAM/PMを使わなければならない理由や、意味・由来を確認しましょう。また、英語での表記方法やルールについても解説します。AM/PMが表す時間帯についても覚えておきましょう。
「AM/PM」は何の略?
AMとPMは、時間を表すときに使われる略語です。使う理由や、由来となっている言葉を紹介します。使い方を覚えておくと、正確に時間が伝えられるようになるでしょう。
「AM/PM」を使う理由
AM/PMは午前と午後を表す略語です。AMは午前、PMは午後を意味します。時間の表し方には12時間制と24時間制があり、AM/PMを使うのは12時間制の場合です。
12時間制では午前0時から11時59分まで、午後0時から11時59分まではどちらも同じ書き方となり、午前・午後の区別がなければ、どちらを表しているのか伝わりません。一方、24時間制は午後の時間帯を12時から23時59分で表すため、AM/PMの区別は不要です。
「AM/PM」はラテン語の略
AM/PMの元となっている言葉は、ラテン語です。AMは『ante meridiem』、PMは『post meridiem』が由来となっています。ラテン語に由来していることからも分かるように、イギリス・アメリカなどで古くから使われている略語です。どちらも、単語の頭文字を取って、AM/PMと略されています。
英語の形容詞では『antemeridian』『postmeridian』で、ラテン語とはスペル、使い方とも異なるため、注意しましょう。アメリカ・カナダ・オーストラリアなどでは12時間制が採用され、AM・PM表記が活用されています。日本のように12時間制と24時間制が併用されている国も多いようです。
英語で午前中は『before noon』、午後は『afternoon』となり、ラテン語の『ante meridiam』『post meridiam』は略語として使われるのが一般的です。
「AM/PM」の意味
AMの元となっている『ante meridiam』は、ラテン語の『ante(前)』と『meridiem(正午線)』が組み合わさったものです。二つの単語が組み合わさると『正午より前』という意味になり、午前中を指します。
『post meridiem』の『post』は、『後』という意味です。『正午よりも後』ということで、午後を指します。意味が分かっていれば、午前・午後どちらにAM/PMを使えばよいか、理解しやすくなるでしょう。
「AM/PM」が表す時間帯
AM/PMを時間表記に使うと、午前と午後の区別が分かりやすくなります。それぞれいつを意味するのか、表せる時間帯を見ていきましょう。また、正午や深夜0時を表す、AM/PM以外の英単語も紹介します。
「AM/PM」の時間帯
AMが表す時間は、深夜0時から昼の11時59分です。日本語でAM11時と書くと、午前11時を指します。PMが表す時間は、正午12時から夜の11時59分です。PM11時と書くと、午後11時を指します。
0時と12時は判別がしにくい時間帯ですが、AM/PMを使うことで、どちらを指しているのか分かりやすくなるのが特徴です。深夜0時は12AM、昼の12時は12PMと記載します。
「正午・深夜0時」を表すその他の英単語
正午と深夜0時は、AM/PMの区別がつきにくいため、他の英単語でも表現できます。深夜0時を意味する単語は、『midnight』です。midnightには0時ちょうどだけでなく、『真夜中』『深夜』という意味もあり、幅広い意味合いで使えます。
正午を意味する単語は、『noon』や『midday』です。noonやmiddayには『正午』や『真昼』という意味合いがあり、昼の12時ごろを指す場合に使えます。
「AM/PM」の表記方法
英語では、日本語の表記と異なるルールがあり、初めて使う場合には戸惑う可能性があるかもしれません。一般的なルールと表記方法を紹介します。
英語での表記方法
英語では、時間帯の後にAM/PM表記を追加するのが基本です。『8:30pm』『8:30p.m.』のように表記します。大文字、小文字はどちらでも構いません。数字の後にスペースを入れる書き方もあります。
国によって一般的な表記方法は異なりますが、ピリオドを使う場合は『p.m』ではなく『p.m.』のように『m』の後ろにも付けなければなりません。
『8時0分』など、0分ちょうどの時間帯を示す場合、『8p.m.』のように分については書かない表記方法もあります。『8:00p.m.』のように『00』を付けるかどうかは、媒体や状況によって異なるのが一般的のようです。
ピリオドは省略できる?
英語のAM/PMでは、『P.M.』とピリオドを付ける表記が多く見られます。AM/PMは『ante meridiam』『post meridiam』の略語であり、英語には略語にはピリオドを付けるというルールがあるためです。
AM/PM以外にも、『United States of America』を『U.S.A.』、『Mister』を『Mr.』など、ピリオドを使う表記は多数あります。しかし、ピリオドの有無は媒体や国によって変わります。イギリスでは省略形が認められており、付けなくてもよいとされるケースが多いでしょう。
イギリス英語の辞書では、ピリオドを使う表記方法が正式、ピリオドを使わない表記方法が略式とされます。世間一般にはピリオドなしの表記が広まっており、日常的な文書で使う場合には好みや周囲の使い方を見て考えるのがおすすめです。