KDDIのオンライン専用ブランド「povo」は、自分が使いたいデータ通信量やサービスを〝トッピング〟して利用する、一風変わったサービスを提供中。基本料金0円のわかりやすさや、データ通信量がもらえる「ギガ活」といったお得なオプションが支持を集め、徐々に知名度を伸ばしています。
現在、KDDIのメインブランド「au」や、その他の通信キャリアのメインブランドで回線契約をしている人にとっては、povoに乗り換える際に、現在使用しているサービスが引き続き使えるのかが気になるところではないでしょうか。
本記事では、povoに乗り換える際に、メインブランドで使用していたメールアドレスを引き継ぐ方法を紹介していきます。
povoの契約にはメールアドレスが必須
povoでは、契約の際に有効なメールアドレスを入力する必要があります。ただし、登録にキャリアメールを使用することはできません。本記事では、もともと使用していたキャリアメールを、povoに乗り換えた後にも、引き続き使用する方法を紹介していきますが、回線契約には使えないと覚えておきましょう。
また、povoに登録できるメールアドレスで使用できる記号は、「-(ハイフン)」「_(アンダーバー)」、「.(ドット)」の3種類となります。
【参照】povoサポート/povoアカウントとして使用できないメールアドレスはありますか?
povoに登録するメールアドレスを持っていない人はどうすればいい?
上述の通り、povoの回線契約をする際に、キャリアメールは使用できません。
これまでキャリアメールしか使用していなかったという人は、GmailやOutlookといった、無料でメールアドレスを作成できるサービスを活用しましょう。iPhoneユーザーであれば、iCloudメールを活用してもよいでしょう。
povoへの回線切り替え後もキャリアで使っていたメールアドレスを引き継げる!
執筆時点で(2023年6月上旬)では、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアで使用していたキャリアメールを、回線契約の解約後にも持ち運べるサービスが提供されています。それぞれの料金や詳細を見ていきましょう。
ドコモメール持ち運び
ドコモメール持ち運びサービスは、ドコモ回線
の解約日から31日以内の申し込みが必要。月額は330円ですが、初回申し込み日から31日間は月額使用料が無料となります。
ドコモメール持ち運びサービスを利用するには、ドコモ回線契約時に発行したdアカウントIDが必要になります。MNPを利用してドコモ回線を解約した場合、移転先の事業者での契約手続きが完了した後に、サービスに申し込みましょう。
【参照】ドコモメール持ち運び
auメール持ち運び
auメール持ち運びは、1メールアドレスごとに月額330円で「@ezweb.ne.jp」「@au.com」のメールアドレスが持ち運べます。400MB/5000件が無期限で、迷惑メールフィルターや自動転送機能もそのまま利用できます。
auメールをUQ mobileやpovoに持ち運ぶ場合は、通信料合算支払いとクレジットカード支払いのどちらかを選択可能。それ以外の通信回線で使用する場合は、クレジットカード支払いのみの対応となります。
契約には、au回線の解約後31日以内に申し込み、au回線契約に基づいて発行されたau IDが必要となります。
【参照】auメール持ち運び
ソフトバンクメールアドレス持ち運び
ソフトバンクのメールアドレス持ち運びサービスは、1メールアドレスごとに月額330円、もしくは年額3300円で利用可能。支払いはクレジットカードのみに対応しています。
メールボックスの容量は200MB(最大5000件)まで。メールアドレスの持ち運び後にも、アドレスの変更やパスワードの変更、迷惑メール設定の変更、自動転送機能が利用できます。
サービスへの申し込みは、ソフトバンクの回線解約後、31日以内に行う必要があります。また、申し込めるメールアドレスは、回線解約時に使用していたもののみとなるので注意しましょう。
楽メール持ち運び
楽天モバイルの公式メールサービス「楽メール」も、回線解約後にメールアドレスの持ち運びが可能。月額はこちらも330円となります。
メールボックスのデータ横領は1GBまで。保存容量以内であれば、過去のメールもそのまま閲覧できます。
迷惑メールをブロックするメールフィルター機能は利用できますが、メールアドレスの変更は負荷。申込期間は、楽天回線を解約した日を含めて31日間となります。
【参照】楽天モバイル/楽メール持ち運び
※データは2023年6月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦