シャープは、ウォーターオーブン「ヘルシオ」の新製品として、プレミアムモデルの「AX-LSX3A」を7月27日、ハイグレードモデルの「AX-RS1A」を8月8日に発売する。価格はいずれもオープン。直販価格は「AX-LSX3A」が212,300円、「AX-RS1A」が162,800円。
近年、惣菜・弁当のテイクアウトや冷凍食品の多様化など「中食」市場の拡大に加え、冷凍技術の進化とともに全国各地の食材を家庭で楽しむ「お取り寄せ」の需要も高まっている。
そこで同社は、エー・ピーホールディングスが運営する「塚田農場」と連携し、地鶏料理などのお取り寄せ食材を取り扱うECサイト「塚田農場 オンラインストア」で販売されている「黒さつま鶏ローストチキン丸鶏」を家庭で手軽に調理できるダウンロードメニューを共同で開発。「COCORO KITCHEN」レシピサービスから「AX-LSX3A」と「AX-RS1A」向けに提供を開始する。
利用方法は実に簡単で、スマートフォンと連携してメニューをダウンロードし、調味済みの冷凍地鶏を解凍して「ヘルシオ」に入れて、本体のスタートキーを押せば、自動調理がスタート。
過熱水蒸気の高い熱量により、効率よく熱を与え、焼き目をつけながら食材の中心までしっかりと火を通し、ジューシーで素材のおいしさを活かした調理を実現するという。
また、両機種ともに、2022年に発売した「ヘルシオ」の最上位モデル「AX-XA30」に初搭載して以降、好評の「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能を搭載。
「揚げ物」「焼き物」「蒸し物」「パン」の4カテゴリーの幅広い食品に対応しており、買ってきた惣菜はもちろん、作りおきの食材もまるでできたてのようにおいしくあたためることができる。
さらに、水蒸気を充満させた低温の庫内で解凍することで食べごろの状態に仕上げる「食べごろ解凍」も利用することが可能だ。
これまで同機能は、「COCORO KITCHEN」レシピサービスからのダウンロードメニューとして提供していたが、「AX-LSX3A」には、本体の内蔵メニューとして搭載。食品のカテゴリーを選んでから、食品のサイズなどに合わせて解凍時間の設定もできるようになった。
なお、「AX-RS1A」では、引き続き「COCORO KITCHEN」レシピサービスからダウンロードして使用できる。
そのほか、冷凍・冷蔵・常温といった温度帯や分量が異なる食材を同時に調理しても、焼きムラをおさえてほどよく仕上げてくれる「まかせて調理」や、キッチン用品や哺乳ビンなどを高温の蒸気で清潔に除菌できる「食器・哺乳ビンコース」・「キッチン用品コース」も搭載。ドアを閉めるときに、手を離してもスムーズにやさしく閉まる「ソフトダンパー」も採用した。
いずれも、総庫内容量が30Lで、定格消費電力(レンジ/オーブン/グリル)が1,469W/1,410W/1,410W、レンジ定格高周波出力が1,000W(※1)・600W・500W・200W相当(出力切替)。オーブン温度調節範囲は「AX-LSX3A」が65~250・300℃(※2)、「AX-RS1A」が100~250・300℃(※3)。掲載メニュー数(自動メニュー数)は「AX-LSX3A」が256(266)、「AX-RS1A」が148(131)。
ともに外形寸法は490×43 ×420(※4)mm、質量は約23kg。カラーは「AX-LSX3A」がバイブレーションシルバー、バイブレーションレッド、バイブレーションブラウンの3色、「AX-RS1A」がグレー系ダークメタルとシルバー系ライトメタルの2色で展開する。
このほか、スタンダードモデル「AX-NS1A」も7月27日発売。こちらは、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」や「まかせて調理」は搭載しているが、「塚田農場」と共同開発したメニューや「食べごろ解凍」には非対応となる。
「AX-NS1A」の直販価格は137,500円。カラーはホワイト系とブラック系の2色を用意する。
※1 1,000Wでの連続運転時間は最大約3分。
※2 300℃での運転時間は約10分間。その後自動的に250℃に切り換わる。65~95℃の設定は低温調理のウォーターオーブンのみ対応。
※3 240℃以上での運転時間は約5分。その後自動的に230℃に切り換わる。
※4 高さは、蒸気ダクト部20mmを含む。天面までの高さは400mm。
構成/立原尚子