monoto designは、移動に特化すると同時に気軽に持ちはこべるスケートボードを自らデザイン。移動専用ミニクルーザー「HEX」として応援購入サイトMakuakeにて先行販売を開始した。7月4日現在、1万7440円(税込)から購入できる。
なおプロジェクトは2023年9月4日まで展開される予定だ。
「なぜスケートボードは乗るのが難しいのか?」という命題に挑戦
乗りやすさと持ち運びやすさの向上させるため、サイズや形状、ウィール(タイヤ)の硬さ、材料に至るまでゼロペースで企画開発を実施したという。
その特徴としては、HEXは重心を取りやすい特殊構造(前にしか進まない構造)と乗りやすい幅、奥行きを維持しながら、六角格子構造のボードにすることで、軽量化と強度を両立。
前にしか進まない新規の特殊構造(特許出願済み)により、走行時の重心バランスが取りやすくリデザインされた。
開発の端緒として、「なぜスケートボードは乗るのが難しいのか?」 を考えたという。その結果、スケートボートの特徴である前後に滑りやすい構造自体がデッキ(板)の上でバランスを取りにくいとの結論に到達。
前方に重心が偏り過ぎればスケートボートは後方に進み、結果的にバランスを崩し前方に転倒してしまう。一方、後方に重心が傾けばスケートボートは前方に進みバランスを崩す。そのため、デッキの上に立つだけでも難しくなってしまうというわけだ。
そのため、HEでは、ウィールが前方にのみ回転しやすい特許申請構造を採用。転ばない重心範囲を広げることで、バランスを取りやすくしている。
従来のスケートボードでよく見られるトリック等には制限がかかるが、移動に特化した新型のスケートボードとなっているのだ。
また、HEXのデッキには、歩道などに敷かれている点字ブロックから着想を得た突起(ピボットピン)が付けられている。
プッシュ後の走行時には、足が楽な位置に向きを変える動作(スタンス変更)が必要になるが、未経験者では、スタンス変更時にバランスを崩すきっかけになることも少なくないという。
これに対してHEXでは、ピボットピンを中心として足の向きを変えることでスムーズに変えることが可能。また、スケートボード上の足の位置が感覚的にわかるため、繰り返し精度が向上し、バランスのとりやすい位置の早期習熟につながると同社では説明している。
HEXの主な仕様
商品名/HEX
内容/mini cruiser
カラー/Black
サイズ/幅230×長さ430×高さ120mm
関連情報
https://www.makuake.com/project/hex/
構成/清水眞希