1月は「間」、2月は「大」など特徴的に検索された漢字を抽出
2023年も早いもので7月。1年の半分を過ぎたところで、ヤフーが提供する事業者向けデータソリューションサービスから、2023年上半期の各月ごとに、前年同時期と比べて特徴的に検索された漢字をまとめたレポートが公開された。
2023年2月6日にトルコ南東部を震央として発生したトルコ・シリア地震
その概要は以下のとおり。
2023年1月は、新型コロナウイルス感染症が再流行したことや、インフルエンザが流行したため、「隔離期間」を調べる需要が増えたことにより、「間」が特徴的に検索された。
2月、3月はどちらも「大」となった。2月はトルコ・シリア地震が発生した影響で「東日本大震災」の検索数の増加、3月は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍した「伊藤大海」選手、「大谷翔平」選手に関連付けたキーワードが検索された。
参考:2023年2月の「トルコ 地震」「東日本大震災」検索ボリューム日次推移
検索ボリューム:日本全体でどれくらいの人がキーワードを検索しているかの推定値
そして4月は「黄砂」の影響で「黄」、5月は大河ドラマ「どうする家康」、漫画「変な家」などの作品名が特徴的に検索された。6月は「線状降水帯」の発生による大雨や「ヘルパンギーナ」の流行で「症状」を調べる需要が増えたことで、「状」となった。
※:対象とするキーワードは以下を基に抽出。
・集計時期の検索者数上位1,000キーワードを抽出
・昨年と比較して、特徴的な上位100キーワードを対象とする。ただし、人名、令和〇年、2022年といった各年に関する検索、昨年検索のないキーワード、弊社ポリシー上NGと判定したキーワード等は除外
・頻出しやすい漢字の影響を除くために、昨年と比較して非特徴的な上位のキーワードを比較対象とする漢字の抽出方法は以下を基に抽出した
・漢字があるキーワードに絞り、漢字1文字ずつに、出現回数、比較対象での出現回数、検索人数合算を集計
・出現回数-比較対象での出現回数 → (同数の場合)検索人数合算の多い順を見て1位の漢字をピックアップ
2018年から2022年の漢字を振り返る
では2018年から2022年の各年の漢字はどうだったのか。
2018年は、春夏連覇の大阪桐蔭のキーワードを示す「大」、2019年は、急激に注目された業務スーパーに関連する「業」となっている。
参考:業務スーパーの検索人数月次推移
最後に、2022年の各月の漢字を紹介する。
新型コロナウイルス感染症の関連キーワードが、1月、8月、11月と多く出ていることがわかった。 実際の新規陽性者数の推移と見比べてみると、基本的には大きく増加したタイミングと一致している。
参考:新型コロナウイルス新規陽性者数の推移、前月差(「新規陽性者数の推移<日別>」データを基に同社作成)
関連情報
https://note.com/ds_yahoojp/n/n08c15517e6f2
構成/清水眞希