◆楽しいだけではない、欠点を上手く補うモジュールシステム
非常にコンパクトで便利な『DJI ACTION 2』であるが、そうなってくると問題になるのがバッテリーやメモリ不足の問題だ。実際にこの製品単体では撮影時間は最大で70分間、内蔵メモリの容量も十分とは言い難い。そこで登場するのがモジュールシステムである。
この製品、磁気の力で他のモジュールやアクセサリーと簡単に接続することができ、その着脱の感覚がロボットのようで楽しいのだ。カメラ本体では下部を見ると8つの丸が並んでおり、これがマグネット部分となる。
接続するモジュールの代表がこちらのフロントタッチ画面モジュールである。このモジュールを装着することで撮影時間は最大180分まで延長することができる。
それにより大きさも重量も2倍以上にはなってしまうものの、それでもやっと他社の製品と同じくらいのサイズになるかどうかというところである。
ちなみにこのモジュールの利点は他にもあり、1つはmicro SDカードスロットが利用可能になることで撮影できるデータ量が格段に増える点である。
2つ目は本モジュールにもモニターが付いており、カメラユニット本体に装着すると自撮りをする際のモニターとしての機能を果たしてくれるのである。このモジュールは本当に多用するので、個人的には初めからセットで購入しても良いのではないかと思っている。
◆多彩な視点からの撮影を可能にするアクセサリーたち
この製品ではいくつかのアクセサリーが付属してくるが、それらを利用することで多彩な視点からの撮影が可能になる。そうしたものの中にはこれまでスマーフォンの撮影では諦めていたものもあるだろう。
例えば磁気アダプターマウントはヘルメットの頭頂部に装着することによってエクストリームスポーツの操縦者が目にする手に汗握るようなシーンを撮影することができるアクセサリーである。
こちらの磁気ボールジョイントアダプターマウントは一見すると三脚と同じ機能を果たすように見える。実際、ボールジョイントによりユーザーの好みのアングルで撮影できるとは言えその機能自体は三脚でも果たすことができるだろう。
ただしこちらのマウント、繰り返し使用できる装着ベースが付属しているので、三脚を置く平地がない場面でも壁に貼り付ける等して撮影することができるアクセサリーである。
そしてこちらの磁気ストラップである。これがあったから購入を決めたといっても過言ではないくらいよくできたアクセサリーである。
使い方はいたってシンプルで、ストラップを首から下げてTシャツ等の内側に垂らして置き、カメラモジュールをTシャツ等の外側から近づけてマグネットの力でくっ付けて使用する。
こうすることによってユーザーが目にしている光景とほぼ同じものを撮影することができるのだ。ユーザーはボタンを一旦押して撮影開始すればあとは両手が空くので、自由に子どもを抱っこしたり動物に餌をあげてそのシーンを動画に納めることができるというわけだ。
『DJI ACTION 2』購入するには?
『DJI ACTION 2』を購入する際は今回紹介したフロントタッチ画面モジュールがセットになった『DJI Action 2 Dual-Screenコンボ』のほか、電源モジュールがセットになった『DJI Action 2 Powerコンボ』から選択して購入することになる。
価格は前者が税込み49,500円、後者が38,500円となっているが、家電量販店等では2023年6月25日現在、価格はこちらよりも降りてきているので見比べながら購入検討してもらいたい。
文/Wataru KOUCHI
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