オフィス家具メーカー、スチールケースは、メッシュの張り地とフレームが一体化した業界初の構造システムと、必要最小限の部品で設計した「Steelcase Karman(スチールケース・カーマン)」チェアを開発。同社の日本公式オンラインショップおよび販売代理店を通じて販売を開始した。
税込価格は18万4980円(ベーシックモデル)〜22万9980円(プレミアムモデル)。サイズは高さ997〜1124mm、幅569〜880mm、奥行き534〜601mm、座面高407〜534mm。その主な特徴は以下のとおり。
人間工学的サポート力を持たせた高機能張り地Intermixの開発
張り地は、特許取得済みのShrinx(シュリンクス)テクノロジーを駆使して開発した高機能テキスタイルを採用。バネのように跳ね返る弾力性と安定性を備えている。
また張り地そのものが機能の一部として人間工学的サポート力を持たせたことで、メッシュチェアにありがちな座面が沈んだり、硬く感じるという問題を解決。体重を座面と背もたれに均等に分散させる。
さらに張り地の独占的織布工程によって、細かい糸状の繊維同士を密に織ることで光沢感を、粗く織ることで透明感を、さらに複数の色を織り混ぜることで見る角度で色が微妙に変化する特有の風合いを生み出している。
張り地とフレームが一体化して「システム」として動く特許取得済み構造設計
チェアの重いメカ構造と固定フレームの代わりに、しなやかに屈曲する超軽量フレームと張り地が「システム」として一体化した画期的設計を採用。
同社によれば痛みの原因となる身体への負荷を軽減して、多様な姿勢にも柔軟に応えることが可能になったという。
サステナブル素材と最小限の資源・部品の採用で持続可能なシステムと軽量化を実現
脱炭素化に向け、リサイクル可能率(85%)・リサイクル材使用率(25%)を採用。快適さを犠牲にすることなく部品の数を最小限に減らし、従来の高機能チェアの限界に挑戦したモデルでもある。
重量は13㎏で、従来の高機能オフィスチェア(20-30kg)に比べ大幅な軽量化を実現しながらも、エンジニアリングを駆使した頑丈な構造を実現している。
関連情報
https://www.steelcase.com/asia-ja/products/office-chairs/steelcase-karman/
構成/清水眞希