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実は江戸時代から使われている言葉「マブい」の意味と使い方

2023.07.05

「あ、あそこの門からマブい姉ちゃんが歩いてくるぜ!」

「え、マブいって?」

最近では、めっきり死語になりつつある「マブい」という言葉。実は、江戸時代以降に若者の間で使われていた流行語の一つだ。平成の時代に、若い世代で本物の絆で結ばれた親友を「マブダチ」と呼んでいた方もいるのではないだろうか。実は、この「マブい」という言葉には複数の意味がある。そこで本記事では、マブいの意味と使い方、類語について解説する。

「マブい」とは?

まずは、「マブい」の意味と語源について確認していこう。

意味は容姿が整っていて美しい、可愛いこと

「マブい」とは、容姿が美しい、可愛いことを意味する言葉。主に女性に対して使われ、形容動詞「まぶ」が転じた江戸時代以降に生まれた隠語と言われている。江戸時代の落語の演目でも使われていたようだ。「まぶい」は「眩い」が語源とされ、光り輝くほど眩しく、美しいことを表している。そのほか「眩しい」の略称として「マブい」が使われることもある。

「マブい」の語源は、江戸時代に盗賊の間で使われていた俗語とされており、明治以降は的屋、不良少年へと広まっていった。1970年代以降に不良少年を中心に一般的に認知され、使われるようになる。昭和期には「可愛い女性」に対してよく使われるようになった。しかし平成以後、不良の形が変化するなかで「マブい」という言葉は影を潜めていき、現在は死語になりつつある。

沖縄では「魂」という意味の方言として使われる

「マブイ」は、沖縄の方言としても使われる。その場合、マブイは「魂」を意味する。沖縄では、驚きやショックな出来事が起きた瞬間に「マブイ(魂)」が体内から離れると考えられており、悲しい出来事で抜け落ちたマブイを体内に取り戻すことを「マブイグミ(魂込め)」と呼ぶ。そのため、落としてしまったマブイは、落とした場所でマブイグミを行い、早めに取り戻して先送りしないことで、病気や不幸を断ち切ることができると言われている。

「マブい」の使い方

次に、「マブい」はどんなシーンで使われるのかを紹介する。誤った使い方をしないように、具体的なシーンをチェックしてほしい。

使用シーン

「マブい」は、基本的にビジネスなどフォーマルな場ではなく、日常会話で使われる若者用語。先述したように、もとは不良などが中心に使っていた俗語だ。そのため、下品な印象を与えかねないため、使う相手と場所に注意する必要があるだろう。

例文

「マブい女の子と出逢いたい!どうやったら出逢えるのだろうか」

「毎朝海沿いのベンチで読書している女の子、ホントマブいなあ」

「〇〇ちゃんのファッションいつ見ても彼女に似合っていて、マブいよなあ」

「ああ、今日は特にカンカン照りで、空を見上げるとマブい…」

「マブい」の類語

最後に、「マブい」の言い換え表現を紹介する。

麗しい

【例文】

「久しぶりに再会した同僚は、心も身体も成長して、内面から麗しいオーラが漂っていたなぁ」
「真に麗しい女性は、外面だけでなく、思いやりに溢れ、身近な人へ心からの愛情を惜しみなく与えることを厭わない人なのかもしれない」

容姿端麗

【例文】

「もし、生まれ変わることができるなら、一度でいいから女優さんのような容姿端麗なボディになって違う世界を体験してみたい」
「容姿端麗な容貌は、綺麗な姿勢と歪みのない健やかな身体が土台となるのだろう」

【例文】

「日本では、昔から言葉には魂が宿ると言われている。だからこそ、普段から何気なく使っている口癖を人を傷つける中傷ではなく、前向きな言葉を使っていきたい」
「沖縄の言い伝えでは、最愛の子どもを病気で亡くして魂(マブイ)が体から抜け落ちた時は、なるべく早くマブイグミをすると、不運が続くのを防げるらしいよ」

文/編集部

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