イレクターパイプとジョイントパーツはどこで買える?
イレクターパイプとジョイントパーツは、主にホームセンターで販売されています。
といっても全国どのホームセンターでも必ず取り扱いがあるというわけではないようで、これまでで筆者が見かけたことがあるのは「ロイヤルホームセンター」「ジョイフル本田」「コーナン」「DCMホーマック」「カインズ」などです。ホームセンターで購入するとカットサービス(別途料金)を利用できることがあるので便利です。
ヤザキのウェブサイトでは全国のイレクター取り扱いショップマップを掲載しているので参考にしてください。
参照:イレクター取扱店|Diy-Life – イレクターで、できるワクワクを。
他にもヤザキの公式オンラインショップである「ヤザキショッピング」や、Amazon、楽天市場、モノタロウ、Yahoo!ショッピングなど大手オンラインショップでも取り扱いがあります。
単管パイプや塩ビパイプと比較したメリットデメリット
イレクターと見た目が似ている素材に「単管パイプ」と「塩ビパイプ」があります。それぞれの特徴やメリットデメリットは以下です。
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イレクター |
単管パイプ |
塩ビパイプ |
材質 |
スチールパイプ(プラスチックコーティング) |
鋼 |
ポリ塩化ビニル樹脂 |
主な用途 |
小物のDIYから家具やガーデン用品、カー用品まで様々 |
建設現場の足場資材として使われる |
建物の排水管や給気管として使われる |
重さ |
比較的軽い |
重い |
軽い |
強度 |
錆に強く、耐荷重性や耐久性も比較的高い。 |
耐荷重性や耐衝撃性は抜群。錆に強く、耐久性も高い。 |
耐水性は高いが、耐衝撃性や耐熱性は不十分。 |
価格 |
基本はリーズナブル。メタルジョイントはやや高い。 |
パーツによってはやや高い。 |
リーズナブル。 |
主なメリット |
加工や組み立てが比較的容易。 性能や使い勝手を考えるとコスパが良い。 |
とにかく頑丈。 重いものや屋外にも向いている。 メタリックな見た目が無骨でかっこいい。 |
軽量で水に強い。 パイプやパーツの種類が豊富で、塗装・組み立ても容易。 価格が安い。 |
主なデメリット |
プラスチックジョイントは接着に時間がかかる、1度接着したらやり直しがきかない。 メタルジョイントはコストがやや高くなる。 |
太くて重いため加工や組み立てなどの扱いが難しい。 |
重量物を乗せるのには向かない。 60℃以上の高温や-20℃以下の低温環境では変形の恐れがある。 |
用途によって向き不向きがあるので、作りたいものによって素材を選ぶと良いでしょう。
ガレージや車中泊、ペットのトイレにも!イレクターパイプのDIYアイデア集
ここからは、イレクターパイプを使ったおしゃれなDIYアイデア例をご紹介します!
作りたいものによって棚板など+αの材料が必要ですが、基本的にはどれもイレクターパイプとジョイントパーツの組み合わせで作れるのでDIY初心者でもチャレンジしやすいでしょう。アイデア次第で色々なものが手作りできるのでぜひ試してみてください。
①ガレージの飾り棚
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<hata(@ds400_t.a0407)さんのインスタグラム投稿より>
1つ目にご紹介するのは、イレクターパイプでガレージの飾り棚を作るDIYアイデアです。
ウォールシェルフはイレクターパイプDIYの王道ですが、こちらは組み立て後にアイアンペイントで塗装されたというこだわり仕様。そのまま使うよりも重厚感が出て、ガレージの無骨な雰囲気にもマッチしておしゃれです。
イレクターパイプはカラーペイントが可能(※)なので、インテリアの雰囲気に合わせてカラーペイントするのもおすすめ。オールドアメリカンな雑貨×イレクターパイプでコーディネートされた、真似したくなるガレージスタイルでした。
※塗装の際はプライマーで下塗りするか、やすりなどで表面をサンディングしてから塗ると密着性が良くなります
②車中泊用ベッド1
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<ななき(@na_naki23)さんのインスタグラム投稿より>
2つ目は、愛車をイレクターパイプでセルフカスタムしたDIY事例。イレクターパイプは軽くて比較的加工も容易なので、室内インテリアだけでなくカーカスタムにも人気の素材なんです。
車中泊をする目的で作ったというこちらは、車内のサイズに合わせて複数のイレクターパイプを組んで骨組みとして使っています。男性1人が快適に眠れるという見事なベッドスペースは、耐久性もバッチリだということ。寝心地と機能性を兼ね備えた作品です。
③車中泊用ベッド2
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<また旅〜車で日本一周〜(@matatabi_travel)さんのインスタグラム投稿より>
こちらも同様に、カーカスタムにイレクターパイプを使っているDIYアイデアです。
日本一周の旅に出るべく中古のミニバンをセルフ改造されているというアカウント主さん。イレクターパイプとジョイントパーツを多数組み合わせ、男女2名が寝られるベッドスペースを製作したのだとか。ベッドの下部にはスペースが確保されているので、旅の荷物もバッチリ収納できそうですね。
④愛犬のトイレスペース
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<Einstein ▷▷▷ BorderCollie(@waka._.waka._.waka)さんのインスタグラム投稿より>
4つ目にご紹介するイレクターパイプのDIYアイデアは、ペットのトイレスペースです。
もともとはトイレシーツとスペース節約のために作られたということですが、愛犬さんから「狭い」とのクレームが入ってしまい、改装してアップデートしたのがこちらのバージョンなのだとか。トイレシーツの節約は叶わなかったものの、収納棚やトイレットペーパーホルダーなどを完備した使い勝手のよさそうなユニットトイレになっています。
ペットのトイレ(+トイレグッズ)は意外と幅をとるので、トイレスペースの確保に悩んでいる人にはおすすめのアイデアです。
⑤玄関クローク(土間)のスノーボード収納スペース
5つ目のイレクターパイプの活用事例は、玄関クローク(土間)に作ったスノーボード収納スペースです。
使用したのはφ28のイレクターパイプ(ブラック)長さ300mm×5本と、プラスチックジョイントのJ-103(ブラック)5個です。
作り方はシンプルで、間隔が均等になるように測り、ジョイントにねじ釘を打ち込んで壁に固定させ、イレクターパイプを差し込んで接着するだけ。
複数の板を立て掛けて収納するのが目的でDIYを試みたのですが、当初はイレクターではなく鉄製のパイプを使用する予定でした。
しかしイレクターの方がコストが安かったので採用したところ、満足な仕上がりになりました。
軽くて女性1人でも扱いやすく、ラフな見た目も好みです。何よりコスパが良いのはDIYではかなりのメリットでしょう。
ちなみにイレクターを壁に直接固定する予定がある場合は予め下地を入れておいてもらうか、壁内に柱がある場所を狙って打ち付けましょう。
イレクターパイプで男前インテリアをスタイリングしよう
DIYに人気のイレクターパイプの特徴と、DIY事例をご紹介しました。比較的コストも安いし、男前系インテリアが好きな人にはおすすめの素材です。
アイデア次第で色々なものを作って楽しめるので、ぜひお試しあれ。
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.